南京大虐殺に関わった元日本兵102人の当時の手紙や日記、回想録を集めた南京大虐殺資料集「元日本兵の書簡と日記で見る南京大虐殺」(松岡環編集)が12日、南京市で出版された。「南京大虐殺史研究文献シリーズ」で初の日本人が編集した資料集となる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同資料集を編集した松岡氏は、小学校教諭だった1988年、南京市にある南京大虐殺記念館(正式名:侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館)を初めて訪れ、戦争の悲惨な歴史をより多くの日本の生徒たちに教えようと決心。南京大虐殺の生存者を訪ね歩き、180人の証言を集めた。その後、大虐殺に関わった日本兵さがしを始め、中国侵略を行った多くの元日本軍兵士を取材、大量の証言と証拠物件を集めた。そのうち多くの価値ある証拠物件が南京大虐殺記念館に寄贈されている。
今回の資料集は、松岡氏が元日本兵の戦時中の手紙と日記、回想録を編集し、南京大虐殺記念館の援助を受けて出版したもの。南京大虐殺の研究に役立つ新たな資料となる。(編集MA)
「人民網日本語版」2007年12月13日 |