南京市で13日午前、大規模な平和集会が行われ、江蘇省及び南京市の各界代表者と国内外から集まった人々合わせて約8千人が参加し、旧日本軍が行った南京大虐殺によって命を奪われた30万人の犠牲者たちに追悼を捧げた。新たに新設された南京大虐殺記念館(正式名:侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館)の新館も同時に正式公開された。「新華網」が伝えた。
追悼式は南京大虐殺記念館の集会広場で行われた。南京芸術学院の学生である任潔さんが南京市民を代表して「南京平和宣言」を読み上げ、「南京市民は平和を渇望し、平和を愛します。(中略)戦争の暴力に断固として反対し、テロリズムに反対し、市民の生命と財産を侵すあらゆる正義なき行為に反対します」と宣言した。
江蘇省政治協商会議の許仲林主席は追悼式で、「南京大虐殺記念館は、悲惨な歴史を心に刻み犠牲者を記念するための大切な場所だ。今回の記念館の拡大は参観者に歴史を体験してらうためだ。南京大虐殺は中国人だけではなく人類が共有する根本的な価値観に対する攻撃であり、多民族と多数の国家の調和的な共存のための土台を突き崩すものだという歴史の教訓を教え、現代と未来の人々に、戦争責任を否定し戦争を美化するいかなる風潮に対しても断固として反対していくよう促し、中国国民とりわけ南京市民が全人類と共有する、平和への信念ならびに世界の人々との平和的な共存への願いを表すものだ」と述べた。
1937年12月13日、旧日本軍は南京市を占領、続く6週間の間、30万人以上におよぶ罪のない市民と武器を下ろした兵士が日本軍によって殺害され、2万人以上が性的暴行を受け、市内3分の1以上の建物が破壊され、数え切れない財産が失われた。
「人民網日本語版」2007年12月13日 |