温家宝総理は今日から、シンガポールを公式訪問し始めた。そして、温総理は東アジア首脳会議にも出席する。中国は、今回の訪問の目的について、「東アジア地域の協力を強め、各国との調和の取れた発展、共同発展、持続的可能な発展を促すことである」としている。
東アジア首脳会議の期間中、温家宝総理は四つの会議に出席する。それは、第11回ASEAN・東南アジア諸国連合及び中国、日本、韓国、いわゆる10プラス3首脳会議、第11回中国・ASEAN首脳会議、第8回中国、日本、韓国首脳会議、それに、第3回東アジアサミット。温家宝総理の訪問の目的について、何亜非部長補佐官は、記者会見で、「その目的は、周辺諸国との相互理解や政治信頼をより深めるとともに、東アジア地域内の協力をより強めることにある。善隣友好、地域内の協力の強化、共同利益の拡大、共同発展の実現、これらは、中国が揺るぎなく取り組んでいく政策である」と述べ、今回の会議が、実り豊かなものになり、地域の協力に相乗効果をもたらうよう、期待した。
何亜非部長補佐の話によると、今年の東アジア首脳会議の重点は、いかに地域内の協力を強化するか、いかに気候変動や環境問題の課題に対応していくかなどがある。今年は、「10+3」首脳会議が設置されて10周年を迎えることから、各国の指導者は、二つ目の「東南アジア共同声明」を採択する。また、中国・ASEAN会議では、温家宝総理は、各国の指導者と二国間互恵協力について意見交換し、新たな協力を提案する。そして、中国、日本、韓国三カ国の指導者も、今回の会議をきっかけに、環境保全、科学技術、文化、青年交流などの協力を強める方向で、具体的な提案を打ち出す。さらに、第3回東アジアサミットでは、世界で注目されている気候変動問題が重点的に議論されます。その際、温家宝首相は、気候変動に対応するため、中国が取っている新たな措置を紹介することになっている。
いままでのように、会議期間中、二国間会談も行われる。その中で、中日両国指導者の初会合が、注目されている。日本の福田康夫首相が就任していらい、両国指導者の会談はまだ実現していない。これについて、何部長補佐官は、「両国の首相は会談を行うはずだ。現在、双方が交渉している。もし、会談すれば、必ず両国の戦略的互恵関係の内容について深く話し合うとともに、双方が関心を寄せている重要な問題についても話し合うだろう。今回の会談は、きっと両国関係の発展を大きく促すに違いない」と語った。
温家宝総理によるシンガポールへの公式訪問は、今回が初めてで、これは、中国の総理の8年ぶりの訪問である。これについて、何補佐は、「温総理の訪問の目的は、両国の友好互恵協力が新たな進展を遂げることを促すことにある。今回の訪問は、両国の友好互恵協力関係の推進に大きな役割を果たすと信じる」と強調した。
「CRI」2007年11月18日 |