東京都千代田区九段の北側に著名な景勝地が1ヵ所あり、春に桜の花が満開となると、いつも花見の人でいっぱいになる。1989年、留学のために日本に来たばかりの李纓さんは、かつてそこへ花見に行ったことがあるが、数年後、はじめてそこが靖国神社であることを知った。1993年、李さんは友たちと自分たちの映画制作所「竜影」会社を立ち上げ、のちに自分たちの会社が靖国神社のそばにあることにも気づいた。14年後、彼はそこでドキュメンタリー映画『靖国神社』の制作を完成した。
李纓監督
このほど、『南方週末』紙の記者が映画の撮影状況について李纓監督を取材した。
問 このドキュメンタリー映画を制作する際、またはその前に、なぜ日本では今日になってもこの題材に触れた人がいないのかということをあなたは考えたことがあるかどうか?
答 ない。その時、私も知らなかった。のちにこの映画を制作する過程で、資料を探すため、いくつかの映画のフィルムを参考することになり、調べてみると、みんながこの内容に関するいかなる映画も制作したことはないと言うのだった。その後、撮影の仕事は非常に困難で、私も撮影を続けることができなくなり、日本の監督協会理事長の崔洋一氏をたずねた。氏は在日朝鮮人の二代目で、日本生まれの方であった。私は日本側に頼んで私と力を合わせてこの映画を完成する可能性があるかどうかと彼に尋ねた。彼はそれを耳にすると、不可能だ、すべての人がこの問題を回避しているのだと答えた。
|