北京航天飛行管制センターは26日午後5時33分、「嫦娥一号」に2回目の軌道変更を行うよう指令を発した。同衛星にとって近地点(月や人工衛星などの軌道上で地球に最も近い地点)での最初の軌道変更となる。11分後には測量船「遠望三号」から、軌道変更成功の情報が入った。
同センターは軌道変更を前に各パラメータを正確に計算、地球を3周し、近地点にあった「嫦娥一号」に指令を発した。衛星のメインエンジンは予定時間通りに点火し、「嫦娥一号」は24時間周期、遠地点約7万キロ(軌道変更前は約5万キロ)の軌道に移動した。今回の軌道変更で、衛星が予定時間通りに月へと向かうための目標地点到達に見通しが立った。
「嫦娥一号」はこの軌道で地球を3周した後、2度目の近地点軌道変更を実施、48時間周期軌道に入る。この軌道変更予定日は29日。
「人民網日本語版」2007年10月27日 |