北京航天飛行管制センターは25日午後5時55分、当初の予定通り、宇宙飛行中の月探査衛星「嫦娥(じょうが)1号」に向けて指令を発し、遠地点(月や人工衛星などの軌道上で地球に最も遠い地点)での軌道変更を実施した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
嫦娥1号は24日午後6時5分、西昌衛星打ち上げセンターから打ち上げられ、予定通り最初の軌道に入った。軌道変更の指令は、衛星が周回時間16時間の楕円軌道を1周半し、2つ目の遠地点に達した時になされた。指令発信の130秒後、嫦娥1号の近地点の高度は約200キロから約600キロに変更され、第一回目の軌道変更作業は成功した。
今回の成功で、嫦娥1号の推進システムの正常な稼動が確認された。衛星はつづいて近地点での軌道変更実施をさらに三回予定している。
「人民網日本語版」2007年10月26日 |