中国1基目の月探査衛星「嫦娥一号」は、24日~26日の間に打ち上げられる。中国の月探査は実質的なスタートを切る。中国は2020年まで3段階に分けて、月への無人探査を完了する計画。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
第1段階は月面に対する遠隔(リモートセンシング)探査。第2段階は探査機器の月面軟着陸および実地調査。第3段階では月面からサンプルを持ち帰り、研究にあてる。
これらプロジェクトは3期に分けられており、第1期プロジェクトの月周回探査は2004年に国家が事業を承認した。
今回の「嫦娥一号」に与えられた活動任務はこの月周回探査だ。月を周回飛行し、総合的な観測を行う。中国の宇宙飛行機器が地球以外の天体に近づくのはこれが初めて。
第2期プロジェクトの月面軟着陸では専用の探査機器を打ち上げる。月面車あるいはロボットを月に運び、自動巡回調査を行う。
2020年までに月からサンプルを持ち帰る。中国は地球と月を自動で往復する探査機を打ち上げ、月の土壌や岩石を採集、後の科学者による研究に供する。
国防科学技術工業委員会によると、第2期プロジェクトは現在、総合的実施案の編成と論証を終えている。
「人民網日本語版」2007年10月24日 |