中国共産党第17回全国代表大会の代表を務める国防科学技術工業委員会の張慶偉主任は取材に応える中で、中国月周回探査プロジェクト「嫦娥プロジェクト」の準備状況は全体として順調で、今月24日には初の探査衛星打ち上げが行われる見込みであると述べた。
張主任によると、今回の探査衛星打ち上げによる月観測の主要任務は(1)月面図の作成、平面・立体地図の作成(2)月地表の観測・分析(3)月と太陽、月と地球との間の空間環境の調査――など。
また張主任によると、現在、探査衛星が発射場に到着し、燃料注入と検査が終了しており、キャリアロケット「長征3号甲」の検査も進行中。今後は衛星、キャリアロケット、各種の大型システム間の連携を検査する。今回は一回目の探査衛星打ち上げであり、打ち上げプロセスの中で地球と大気圏との間の差異などを地上からモニタリングすることは難しく、月・地球間の38万キロを移動する間に、衛星の飛行プロセスにおける速度や位置などを正確に測定していかなければならない。張主任は「こうした任務に向けて、われわれには高い要求がつきつけられている」と話す。
「人民網日本語版」2007年10月17日 |