作品展は「楮墨擷芳(ちょぼくけつほう)」と名づけられている。これについて、鄧宇氏は「中国の書画は紙と墨に工夫を凝らしている。『楮』は『こうぞ』の木で、その樹皮で紙をつくっていたことから、『楮墨』は紙と墨、転じて書画の類を指す。一方、『擷』はつまみ取るの意、『芳』は香りの高い草花。『楮墨擷芳』とは、即ち『書画作品の中から理想的な佳作を選び、人々に披露する』の謂だ」と説明してくれた。
鄧宇、鄧寧両氏は実の兄弟で、幼いころから書道を学び、暑さ寒さをものともせず、水墨画の習得に専念してきた。数年来、彼らの作品は数々の国内外の賞を受賞し、中国書画界の俊才、若手書道家の代表的な人物と称されている。
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