2006年10月に開催された中国共産党第16期中央委員会第6回全体会議は2020年までに社会主義の調和のとれた社会を構築する九つの目標と任務を打ち出した。具体的な内容は以下のとおり。
一、 社会主義の民主法制をさらに健全化し、法律に基づく治国の方策を全面的に貫き、人々の権益が着実に尊重され、保障されること。
二、 都市と農村、地域間の発展の格差が拡大する趨勢が少しずつ逆の方向へと向かい、合理的で秩序のある収入の枠組みが基本的に形成され、家庭の財産が普遍的に増え、人々がさらなる裕福な生活を過ごせるようになること。
三、 社会の就職率が比較的に十分なものとなり、都市と農村をカバーする社会保障システムが基本的に形成されること。
四、 公共サービスシステムがさらに健全化し、政府の管理とサービスのレベルが大幅に向上すること。
五、 各民族人民の思想モラルの資質、科学文化の資質、健康状態の資質が著しく向上し、優れたモラルの気風、調和のとれた人間関係がさらに構築されること。
六、 社会全体の創造を目指す活力が著しく強まり、革新型国家が基本的に築き上げられること。
七、 社会の管理体系がさらに完備し、社会秩序が良好になること。
八、 資源の利用率が著しく向上し、生態環境が目に見えて好転すること。
九、 十数億人に恩恵をもたらすさらに高いレベルの小康(ややゆとりがある)社会を全面的に建設し、全人民のすべてがそれぞれ最善を尽くし、それぞれ適所を得、睦まじく暮らす状況がつくり上げられるよう努めること。 |