貴州大学は9日、日本文献館の開館式を貴陽で行った。日本の民間団体の支援で建てられた貴州大学日本文献館は、中国西南地区で最も重要な日本語資料館となる。
同館のほぼすべての日本語書は、日本科学協会が寄贈したもので、日本財団が協賛した。貴州大学の陳叔平学長によると、2005年に中国教育部と貴州省政府が日本科学協会、日本財団に日本語文献の不足で協力を求めたことから希望が見え、当年に日本科学協会から5万冊余りの日本語書が送られ、貴州大学日本研究所がその翌年に再生した。これまでに同校には4回にわたって合計16万6333冊が寄贈された。同校は近いうちに、これらを資源として西南地区最大の「日本文献資料センター」を建設する計画を進めている。
日本科学協会の大島美恵子会長は、「教育・研究図書有効活用プロジェクト」を実施する目的は両国の相互理解のためだと述べた。大島会長は、学生たちには貴重な資料を十分に利用し、興味を高め、知識を蓄積して、中日文化交流の継承者になるよう努力して欲しいとの希望を語った。(編集ID)
写真(1):日本の団体と貴州大学日本語学部の記念写真
写真(2):日本文献館で調べものをする学生
「人民網日本語版」2007年9月9日 |