中国気象局の鄭国光局長は呼和浩特(フフホト)市で開かれた自然環境問題のフォーラム「中国生態小康論壇」で、地球温暖化が中国の食糧安全に脅威となるとの認識を示した。 [新華網]が伝えた。
鄭局長は、2030年の時点で中国の総人口は15億人に達し、新たに増えた2億人の需要を満たすため、毎年1億トンの食糧を追加生産しなければならないと指摘。気候変動による収穫減少を考慮すれば、毎年3000万~ 5000万トンを増産しなければ、需要を満たすことはできないとの見方を示した。現在の生産レベルから見ると、さらに 1000万ヘクタールの穀物栽培面積が必要だ。しかし、実際は中国の耕地面積は毎年減少している。
鄭局長は、地球温暖化に適切な措置を取らなければ、2030年時点で中国の作物生産量は5~10%減少するとし、気候変動が中国にもたらす現実的な脅威は、異常気象の増加、農業生産の不安定化、水資源問題の深刻化などだと述べた。
「人民網日本語版」2007年8月24日 |