――中国共産党第十六回全国代表大会における報告(全文)
(二〇〇二年十一月八日)
江沢民
同志のみなさん
ただいまより、私は中国共産党第十五期中央委員会を代表して、大会に報告をおこなう。
中国共産党第十六回全国代表大会は、わが党が新世紀に開催する最初の代表大会であり、わが党が社会主義現代化建設の第三段階の戦略的配置を実施し始めた新たな情勢の下に開かれた非常に重要な代表大会でもある。
大会のテーマは、鄧小平理論の偉大な旗じるしを高くかかげ、「三つの代表」という重要な思想を全面的に貫き、過去を受け継いで未来を切り開き、時代とともに前進し、いくらかゆとりのある社会を全面的に建設し、社会主義現代化の推進を速め、中国の特色のある社会主義事業の新しい局面を切り開くために奮闘する、ということである。
人類社会が二十一世紀に入る時、わが国はいくらかゆとりのある社会を全面的に建設し、社会主義現代化の推進を加速する新たな発展段階に入った。国際情勢は大きく変化しつつある。世界の多極化と経済のグローバル化の趨勢は曲折しながらも発展しており、科学技術は日進月歩し、総合的国力の競争は日に日に激化している。情勢はさし迫っており、前進しなければ後退する。わが党は時代の潮流の先頭にしっかりと立ち、全国各民族人民と団結し、彼らを率いて、現代化建設の推進、祖国統一の達成、世界平和の擁護と共同発展の促進という三大歴史的任務を達成し、中国の特色のある社会主義の道の上で中華民族の偉大な復興を実現しなければならない。これは歴史と時代がわが党に与えたおごそかな使命である。
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