昨年末現在、中国共産党の党員は7239万1000人に達し、前年より158万1000人増えた。02年から06年までの5年間の新規入党者は全国で1185万9000人。なかでも女性と短大(2~3年制)卒以上の学歴を持つ党員の増加が目立った。
構成はより合理的に
中国では党員組織が増えつつあり、共産党の吸引力と結束力も強まってきた。党員の構成はより合理的になり、新鮮な血液が絶えず補充されたことで、組織と党員の間に生気と活力が出てきた。
中央組織部がこのほど発表した06年の最新内部統計を見ると、党員の構成に幾つかの特徴がある。
まず年齢別に見ると、35歳以下がやや増えた。昨年末現在で35歳以下は1691万9000人で、党員全体に占める比率は前年比で0.4%の増となった。大学生の増加幅が最も顕著で、前年より12万6000人増えている。
次に性別と学歴から見ると、女性と短大卒以上の増加が著しかった。女性は1429万2000人で、全体の19.7%を占め、前年より0.5%の増。短大卒以上は2219万人で、全体の30.7%を占め、前年より1.7%増えた。
第3に、公民の入党意欲が高まった。昨年の入党申請者は1907万3000人に達し、前年より121万3000人増え、伸び率は6.8%だった。
若者の入党意欲が向上
中国人民大学党委員会組織部の徐志宏部長によると、同大学では01年に入党した学生は411人だったが、06年には1428人に増加。2001年に党学校で教育を受けた入党候補者は、01年は1011人だが、06年には5494人となった。
大学生の入党の動機について、徐部長は「就職や昇進に有利だ、と現実的に考える学生もいる。だが、遠大な夢を持ち、入党することで自らの人生の理想を実現しようという学生も多く、同時に、党の執政理念への理解が深まったことで、国の将来により自信を持つようになったことも否定できない」と分析している。
非国有企業の党員が増加
中央組織部の統計によると、昨年末現在、非公有制企業の共産党員は全国で286万3000人に達した。そのうち自営業者は81万人。また非公有制企業の党組織は、02年から06年までの5年間で9万9000から17万8000に増加し、79.8%増えた。ここ数年、党組織は拡大を続けている。
実際、非国有制経済が絶えず発展するに伴い、非国有制企業の党整備も、組織開始、模索から、拡大と発展の過程に至った。とくに第16回中国共産党大会で初めて非国有制企業の党組織の職責と任務が党規約に盛り込まれたことで、組織が活動を行い、役割を発揮する根拠ができた。
06年に行った第7回私営企業サンプリング調査によると、01年以降に企業登記した経営者のうち、党員は32.2%を占める。また、経営者の75.2%が「党組織は経営者が党と政府の方針や政策、法律・法規を把握するのに役立つ」と答えている。69.6%が「党組織は従業員の思想教育と企業文化の整備の一助となる」とし、党員である経営者は公益事業や社会の慈善に熱心だ、考える経営者は89.4%にのぼった。
「北京週報日本語版」2007年7月30日 |