中国の食品安全の監視・管理の仕事は大体5つの部門が責任をもっている。農業部は主に農産物の監視・管理に責任をもっている。衛生部は主に飲食衛生の監視・管理に責任をもっている。工商業総局は主に食品あるいは製品の流通分野に対する監視・管理に責任をもっている。品質検査総局は主に食品の生産、加工と輸出の監視・管理に責任をもっている。国家食品薬品監督管理局は主に総合的監督、組織・協調及び重要な事故の調査・処理に責任をもって、協調の仕事を担っている。
食品輸出のそれぞれの環で、この5つの部門はそれぞれその責任をもち、たとえば食品の安全性に対し評価を行う場合、衛生部は速やかに専門家を組織して、何が有毒、有害の食品なのか、それが人体にどれくらいの危害をもたらすのかに対し、直ちに科学的な評価を行う。もし流通分野に問題が現れたら、工商業総局はすぐ措置を取る。もしこの問題が生産、加工の中で起こったならば、品質検査総局は召還の措置をとるかあるいは法律に基づいて生産企業に対して措置を取る。もし栽培・養殖の面に問題が現れたら、農業部は直ちに行動を取る。
厳しい法律と厳格なプロセスがあるにもかかわらず、食品の品質問題は依然としてしばしば発生しており、これには中国品質検査総局の係官はたいへん頭を痛めている。
国家品質検査総局局長の李長江氏によると、食品輸出の中で、中国の輸出入商品検査法の規定によれば、いくつかの法律に規定されている必ず検査しなければならない商品に対し、品質検査総局は抽出検査を行い、輸出する前に検査・検疫部門の検査と通関申告を行わなければならず、必ず検査しなければならないという法律の規定がない商品に対しては、品質検査総局によって抽出検査を行われ、抽出検査の比率は製品の違いによって決まる。しかし必ず検査しなければならないという法律の規定がない商品は、関連国の要求に基づいて、企業は関連検査機関に依頼して製品の品質に対し検査してもらうことができ、これによって製品が輸出入の要求に合うことを確保している。しかし、ごく少数の輸出企業は、関連検査機関に依頼して製品の品質に対し検査してもらわなかったため、一部の国に輸出されたいくつかの中国の製品に品質問題が現れた。
林偉氏は、最近現れたいくつかの食品安全の問題に対し、中国政府はそれを非常に重視し、私達はその都度再検査を行ったが、再検査の結果は、発生した問題がいずれも個別の問題であることを示していると語った。
李元平氏は、「いかなることもゼロリスクではあり得ず、食品も同じように100%が合格ということはあり得ない。1つの企業の問題を中国の問題だと言うことができず、いくつかの食品が合格しなかったということで、中国のすべての食品はいずれも不安全だとは言えない」と語った。
林偉氏は、これらの不法経営企業に対し、中国側は厳しい措置をとり、いくつかを調べてそれを確認すればそのいくつかを処罰し、最近国家品質検査総局ウェブサイトにはすでに規則違反企業の「ブラック・リスト」を特に開設し、このリストに入った企業は輸出を禁止されると語っている。
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