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井戸を掘る人々
──中国で、日本で、暮らして
 
私の留学生活

 

                    久留米大学 経済学部 品田 文

 

私は品田文と申します。2006年9月から北京第二外国語学院に留学しています。日本では、久留米大学経済学部三年です。留学を希望した際に、久留米大学と北京第二外国語学院は協定校を結んでおり、中国の首都である北京市内にあり周囲の環境も良いということを知り、北京第二外国語学院への留学を決めました。           

現在、毎日の生活にも慣れてきました。しかし、中国へ来た当初は生活習慣や北京の人達の中国語についての知識は浅く、上手く行かなかったり失敗することもありました。その時に私の事を心配し、助けてくれたのが中国人の学生でした。とても親切に接してくれる彼女たちの態度に感動したと共に人としての優しさを感じました。彼女たちは日本語学科の学生なので、中国と日本のお互いの国の事、文化の違いなどを話します。他の学科の学生達も多くの留学生と交流し、自分達の語学レベルを高めると共にお互いの文化を知ろうと努力をしています。私は、日本の大学に在学していた時留学生との交流はほとんどなかったため、このような機会に恵まれ、異文化を感じられる現在の生活はとても楽しく、充実しています。そして、この経験は私のこれからの人生にもとても重要な経験として残り続ける出来事だと思います。 

久留米大学在学中に留学したいと思えたのは多くの先生方のアドバイスがあったからです。私は中国語学科ではない為、中国語は習っていても生活や文化を詳しく知る機会は少なかったです。留学制度を知ったのも中国語を勉強し始めて2年目のことでした。又、久留米大学から中国語圏への留学生はとても少なく、大学での生活などを知ることは簡単ではありませんでした。現在、こうして北京第二外国語学院へ留学することができ、中国語を勉強しながら異国の文化を体験できることは、私達、学生の将来の可能性を広げるきっかけとなっていると思います。日本人は自分の意見を抑えがちですが、外国で生活をしてみると、自分の意志をしっかり持たないと何を考えているのか分からないと思われる事が多いです。自分の意志を持ち、意見を伝える事は相手に自分を理解してもらう為には大切な事で、自分への自信にもつながります。留学する以前は、外国での生活や文化が合うかどうか心配でしたが、実際に中国へ来て現地の人達と交流をしていくうちに心配していた気持ちは薄れてきました。

私は、現在久留米大学の中国語を習っている後輩たちへ留学制度の事をもっと知ってもらい、多くの学生が実際に中国へ留学し中国語を習い、中国の文化を感じてもらいたいと強く願っています。まだ、日中友好交流の為に大した事は出来ませんが、現在の中国での生活をパソコンのブログに写真と共に掲載するなど、日本にいる人に伝えることが出来る限り中国の事を知ってもらいたいと思っています。そして、帰国したら多くの学生へ私が経験してきた中国の生活を話し、より一層中国に対する興味を増やし、是非私の後にも多くの後輩達に留学して欲しいと思います。この度の久留米大学中国会が正式に発足する事により、これからの中国への留学生の環境、日中友好交流においてもとても良い環境になることでしょう。後輩の為にも私も出来る限りの協力をしたいと思っています。

最後に、これからの久留米大学と北京第二外国語学院のますますの発展または日中間の友好交流が上手くいくことを切に願っております。

写真は北京第二外国語学院のキャンパス

「北京週報日本語版」2007年7月12日

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