国際環境保護団体グリーンピースの食品農業担当者はこのほど「中国の消費者は差別待遇を受けるべきではない。グリコとメトロの両社はただちにダブルスタンダードを改め、遺伝子組み換え原料の中国での使用を停止すべきだ」と述べた。
グリーンピース北京事務所はこのほど、グリコ・メトロ両社のスナック菓子5種類に遺伝子組み換え成分が含まれていたとの検査結果を公表した。遺伝子組み換え成分が検出されたのは、日系企業の上海江崎グリコの「菜園小餅(トマト味)」など4商品と、小売業世界第3位のドイツ・メトログループの自社ブランド商品「AKAビスケット(チョコレート味)」。グリコは昨年日本で、遺伝子組み換え原料は使用しないと発表。メトログループもドイツで同様の発表をしている。
「われわれは検査結果をただちに両社に通知したが、その対応は冷ややかなもので、遺伝子組み換え成分が検出されたことへの何の説明もなかった」――グリーンピースの担当者は失望した様子で話す。同団体は北京、広州、上海で販売されているスナック菓子21品目を対象に、独立第三者機関である香港基因晶片開発公司に検査を委託した。
「人民網日本語版」2007年7月3日 |