「2007年中日文化・スポーツ交流年」の日本側のイベントの一つとして日本の無形文化財である歌舞伎の公演が9月4日から22日まで北京、杭州、上海、広州の4都市を巡回して行われる。今回の巡回公演についての記者会見が、6月28日、駐中国日本大使館で行われ、主演の坂田藤十郎氏や関係者が出席した。
王毅駐日大使は記者会見の席で、坂田藤十郎氏の公演が成功を収められるよう祝福し、「文化交流は両国国民の友情を促すことができる。今回の巡回公演が中日関係の改善と発展を推進するよう望んでいる」と語った。
坂田藤十郎氏は、「今回の公演によって、中国の人々に日本をより多く知ってもらい、両国の距離を縮めることができれば、芸人として非常にうれしいことだ」と述べた。
日本の「人間国宝」である坂田藤十郎氏は、日本の歌舞伎界の代表的人物である。今回の公演で、中国の観客は「傾城反魂香」、「英執着狮子」などのすばらしい演目を楽しむことができる。
歌舞伎の中国公演は、1955年に中華人民共和国の建国記念日を祝うため、北京、上海、広州で巡演されたのが最初。その後、1979年に中日平和友好条約の締結を記念し、中国文化部の招待を受けて、2回目の中国公演が行われた。また、2003年に、坂田藤十郎本人が参加した中国での公演が行われ、2004年には、第2回北京国際演劇祭にも参加するなど、すでに数回の公演が行われている。
写真は「傾城反魂香」を演じる坂田藤十郎氏
「北京週報日本語版」2007年7月1日 |