記者 香港特別行政区政府の行政長官として、あなたは自分の仕事をどう見ているのか?
曾蔭権 『基本法』の中ですでにはっきりと書かれているように、私は中国政府に対して責任を負い、香港の市民に対して責任を負わなければならない。私は一方では香港の生活レベルを向上させ、他方では国に対し少しでも多く貢献をしなければならない。
多くのことで私はすでに、私がより立派にそれをなしとげるべきであることを知っており、上に述べた5つの面のほか、経済の発展も重要な一環である。経済をみごとに発展させるには、政策の理解だけではなく、最も重要なのは人々の中に入って香港の市民たちと向かい合って話し合い、彼らの置かれた状況を知ることである。私は選挙の時にこの点を深く体得した。私達は往々にして報告の中から事に対する全般的な陳述を目にすることになっているが、向かい合って市民の事の推移に対する感じ方を知ることも非常に重要で、特に政府のやり方に対する末端の反応を必ず十分に知るようにしなければならない。この点をやり遂げるには、政府のオフィス室に座っているだけではならず、オフィス室を出て行かなければならない。私は毎週人々の中に入るチャンスが1、2回あることを願っている。
記者 あなたは内陸部の発展における香港の役割をどう見ているのか?
曾蔭権 国の現在の発展は香港に大きなチャンスをもたらしており、特に国の第11次五カ年計画の中では香港もすでに位置付けられており、香港が国際金融センター、貿易センターと海上輸送センターとしての地位を保つことを引き続きサポートしている。
これに対し、香港もすばらしい対応を行っている。香港は経済サミットを催したことがあり、その期間に、香港の学者と異なる業界の人々が香港の向こう5年間の仕事のために行動綱領を決め、200種類以上の具体的な戦術を打ち出し、私達はそれをひとつひとつ実行に移すことになる。このほか、いくつかの具体的な提案も私の施政綱領の範囲に組み入れられている。私達はそれを実行に移す時に、必ずウィン・ウィンを目指し、香港の発展に役立つばかりでなく、内陸部に対しても、特にわが国の国際市場における競争力の強化の面でプラスとなるようにしなければならない。
新たな任期の向こう5年間の仕事に対しては、私は非常にはっきりしており、大いに自信をもっている。
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