中国の高校生:百聞は一見に如かず
中国の多くの高校生にも訪日前、日本と同じように先入観があり、日本に対して好感などなく、日本人は中国人に対して友好的ではないと思っていたため、日本はあまり好きではなかった。だが、日本を訪問している過程で、彼らが接触した日本人が中国人に対して非常に友好的で、ホームステイした日本人の家庭も非常に親切で、自分の息子や娘に接するように接してくれた。
浙江省の高二の男子生徒は「今回、日本を訪問して本当の日本を理解できた。中日両国に多くの面で違いがあるのを目にして、視野が広がった」と話す。
鄭州の男子生徒は「以前の日本に対する印象と、実際に目にした日本は全く違っていた。まさに『百聞は一見に如かず』だ」と強調。彼は今回の訪日で日本人と幅広く交流して、人の心に国境のないことが分かったという。
浙江省の女子生徒は「中国の高校生の大多数は一人っ子で、普段は甘やかされていて、家では家事はしない。でも、日本の学校には工作や家庭科の授業があって、生徒たちは一緒になってお菓子やおいしいおかずを作っていた。責任感を養えるし、親からももっと理解されるだろう。今回の訪日で多くのことを学び、大きな収穫は得て、自分もかなり成長した」と語った。
鄭州の男子生徒は「日本の学校では、放課後にいろいろなクラブ活動があって、豊富多彩だ。教室の雰囲気も活気があって、教師は生徒を励ますように授業をしていた。勉強は中国の学校のように張り詰めたところがなく、宿題もあまりない。中国と日本は教育の面で、長所を取り入れて欠点を補うことができるのでは」と話す。
ある男子生徒は「中国に戻って、見たり聞いたりしたことを友人や先生に話して、中日関係をさらに改善するために貢献したい」と述べ、日本の高校生との友好をずっと続けていきたいと語った。
中国高中生访日后对日本人的总体印象是,待人亲切、谦虚、友好、彬彬有礼,态度认真,时间观念强,遵守秩序,环保意识强;对日本的总体印象是,日本街道干净,没有乱扔垃圾的现象,汽车和行人自觉遵守交通规则,社会治安好。
中国の高校生の日本訪問後の日本人に対する総体的な印象は、人にやさしく接し、謙虚で友好的で、礼儀正しくて、態度が真面目で、時間の観念が強く、秩序を守り、環境に対する意識が強いことだ。日本に対する総体的な印象は、街が清潔で、ゴミをむやみやたりに投げたりせず、車を運転する人や歩行者は交通ルールを守り、治安が良いということだった。
中日両国の青少年の交流をより円滑に展開するため、日本国際交流基金の日中交流センタ―は、両国の青少年に交流の場を提供するため、中国語と日本語の「心と心をつなぐ」交流のホームページを開設。青少年は将来の希望であり、新世紀の中日友好事業のさらなる発展のため、両国の若い世代に希望を託している。中日両国の高校生の相互訪問と交流によって、相手の国と国民への理解は増進され、彼らの心に中日友好の種子を撒くことができた。
「北京週報日本語版」2007年6月8日 |