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両国専門家が語る両国関係  
村岡久平・日中友好協会理事長に聞く

村岡氏は「現在、日中関係には依然として憂慮するマイナスの要素があり、日本国内には右翼勢力が依然として存在している。日中関係に影響を及ぼすマイナスの要素を削除することが、両国の指導者が直面している課題であり、両国民の感情を改善し培うことは非常に重要だ」と指摘するとともに、「両国の指導者が正常に往来することは、両国の民間交流にプラスであり、両国の国民感情を改善するのにもプラスだ。日中友好協会は日中韓にあるマイナスの要素を削除するために積極的に努力していく」との姿勢を示した。

さらに村岡氏は「現在、日本の国内では右翼勢力が依然として活動しているが、我々はこうした歴史の流れに背く勢力に対して醒めた認識を持たなければならず、この流れに逆らって中日友好を破壊しようとする東風を決して許してはならない。日中双方はこれに対して確固とした自信を持たなければならない」と強調。

中日の民間往来の推進について、村岡氏は両国の友好団体が引き続き青少年の交流と相互訪問を増進していくよう訴えた。その上で、村岡氏は「日本の歴史教科書では近現代の日中交流史の記述が甚だ少なく、これでは青年が正しい歴史感を身につけるのにマイナスとなる。両国の青年が頻繁に往来することで抵抗感を失くし、互いに尊重して初めて、互いの国や歴史に対する正しい認識と理解を増進することができ、そうすることで日中関係の将来の友好に向けて種を撒くことができる」と指摘。その上で、「全世界の200余りの国の中で、日本と中国のように200年以上の交流史をもつ隣国はない」と強調した。今年は中日国交正常化35周年、同時に日本が中国に遣隋使を派遣して1400周年の記念の年でもある。まさに両国の先輩による友好往来によって豊かな資源が蓄積されたからこそ、日中両国には今、友好関係を大切にして発展させていく理由がさらにある。

今年の「中日文化・スポーツ交流年」活動について、村岡氏は「日中友好協会は多彩な交流活動の開催を計画している。秋には中国のこれまでの世界卓球チャンピオンを20名、武術の選手30名を日本に招待して交流を行うとともに、北京オリンピック委員会の役員を招いて推進会を開く。このほか、日本の友人を組織して10月に西安で行われる遣隋使派遣1400周年記念活動に参加するとともに、日本の小学生を組織して8月に北京で開催の日中友好都市小学生卓球友好試合に参加する予定だ」と述べ、両国の政府側と民間の交流を同時に推進することで、日中両国の友好関係は長期にわたる発展を実現できると信じていると強調した。

「北京週報日本語版」2007年5月31日

 

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