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友好の歴史をふり返って  
羽鳥嘉弥会長の中国への思い入れ

于 強

中日国交正常化三十五周年を迎えるにあたり、日本の株式会社大同の羽鳥嘉弥会長および同社は馬鞍山に困窮学生の就学を助けるための大同(羽鳥)助学基金会を設立する意向を明らかにし、3回の話し合いを経て、いよいよ助学基金会発足の日が目前に迫っている。

羽鳥嘉弥会長の中国への思い入れは80年代以来のものである。1980年、羽鳥氏は日本株式会社大同の代表取締役であった。この会社は、すでに130年以上の歴史があり、羊毛をコアとして、牧場、紡績業を経営し、ウール地、洋服の縫製および直営店経営を行う日本の上場企業であり、日本のアパレル業に一定の知名度があった。

80年代の終わりごろ、中国の繊維製品の品質の向上のため、中国政府の関係部門が日本の通産省(現在は経産省)に、日本側から紡績技術者を中国に派遣して技術指導に当るよう要請した。そして、大同が名誉なことに選ばれ、羽鳥会長は日中友好の大局から、大同のチーフエンジニアであった細田義明さんを中国に来て紡績技術の指導に当たるよう説得した。羽鳥さんは当時、「私は18世紀の産業革命の先駆者たちが開発した毛糸紡績技術を、日本の大同を通じて中国に移すことを願っている」、と語った。その後、細田義明さんは上海第6毛織会社に派遣され、技術指導に当った。細田さんの努力により、同社の毛糸紡績の品質や企業管理には大きなレベルアップが見られるようになった。このため、細田さんは中国外国専門家局に1994年度友誼賞を授与され、中日友好の歴史にその名を残すこととなった。

羽鳥嘉弥会長は中国との交流を通じて、日本と中国は長い歴史的お付き合いがあることをしみじみと感じた。氏は学生時代に唐の詩を愛読し、またアマチュア画家でもあり、中国の山や川が大好きで、中国とは切っても切れない縁がある。氏は改革開放後の中国の発展の潜在力および大きな将来性を見越して、中国への投資を大胆に行い、しかも大きな決断力を示した。1993年、氏は大同の日本にある6つの毛織工場、4つの縫製工場をすべて閉鎖し、それを上海の松江工業パークに移す決断を下した。5000万ドルあまりの投資で設立された上海同豊毛織・ファッション有限会社は、松江の最も大きな外資系企業の1つとなった。

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