さまざまなレベルでの対話が増加
これほど多くの政治界のトップ、業界のエリートから、一般庶民にいたるまでが同じ時期に中日両国間を往来することは恐らく歴史上においても珍しい現象だろう。3月22日、全人代副委員長路甬祥氏を初め、全人代の八つの専門委員会のメンバーからなる中国全人代と日本の参議院との定期的な交流システムの第一回会議が開かれた。また、3月29日には「中日インターネット対話」のイベントで、「中日国民の付き合い」について落ち着いて真剣な討論が始まった。さらに、3月30日、香港鳳凰衛星テレビ局と日本朝日テレビ局共催の「2007中日対話の再開」というテレビ討論会を行い、中日両国の外交官、学界のゲスト8名と中日の大学生数10名が一緒に「真の友好の道に向かって」を語り合った。
4月11日、温家宝総理の「氷解」の旅がスタートを切る。これは中国総理の7年ぶりの訪日である。温家宝総理の訪日を前に、多方面での中日交流システムがすでに起動し、「災いを避けて恨みを除く」という雰囲気が次第に形成されてきていると言えよう。
3月22日の全人代副委員長路甬祥氏を団長とする友好団の訪日により、全人代と日本参議院との定期的な交流システムが正式に起動した。しかし、今回の訪日は温家宝総理の訪日、いわゆる「氷解の旅」を前にした「ウォーミングアップ」だとも言われている。全人代の関係責任者の話によると、訪問中、双方は交流システムの第一回会議を開き、政治安全・両国の経済貿易及びエネルギー・環境保護などの問題について3回わたって会談を行った。この一、二カ月の中日関係を良く観察すると、中日両国の政党、政府間の相互訪問は実に頻繁に行われている。
民間交流は全面的に展開
政界のハイレベルの緊密な関係を反映して、中日両国の民間交流も多くなってきた。3月30日の深夜、両国の関係に関心を持つ人々は香港鳳凰衛星テレビ局と日本朝日テレビ局が共同主催する中日関係の3時間ほどのテレビ番組を見た。この徹夜の討論会の中で、中日両国のゲストたちは、日本の憲法修正、日米安保、台湾、歴史などの議題を巡りながら、基調としては過去の是非ではなく、双方の歴史に対する認識の相違の理解を中心に、どうすれば両国に存在する文化上、認識上の差異を克服できるかについて建設的に話し合った。また、テレビ討論会の前日には、両国の専門家、学者及びメディアは、それぞれ北京と東京でインターネットを使い、両国民の生活、文化や考え方などの異同について人々と話し合った。同じく今年の3月、「中日文化スポーツ年」が北京で正式に幕を開いた。北京展覧会劇場で行われた中日スーパーコンサートでは、会場の中国の若者たちは立ち上がってケミカルライトのスティックを振りながら日本の人々と一緒に歌った。1984年、3000名の日本の青年が中国を訪問したことは中日友好の歴史上最初のピークだと言われているが、今年はそれを遥かに超える大規模な中日青年の相互訪問が予定されているという。更に重要なのは、現在日本人はノービザーで中国の短期訪問ができる一方、中国から日本へ旅行する人の数も毎年80万以上になったことだ。これらの交流によって両国民の相互理解はますます深まっていくに違いない。
「北京週報日本語版」2007年4月9日
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