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青少年の交流  
中国高校生の目に映った日本

清潔できれいな都市、親切で用意周到な招待、このうえなく真面目な仕事振り、良好な公衆道徳と環境意識に驚いた。これは3月13日に日本を訪れた第5回中国高校生短期訪日団の皆さんが自分たちの目で見た想像外の日本に対する印象であった。

吉林省東北師範大学付属中等学校の付舒君が、この数日間の訪問を振り返って、中日関係のために友情のかけ橋となろうと考えていた。今回の訪日において、付舒君は二つの日本の家庭にホームスティし、日本人家庭の主人の親切なご歓待ぶりに深い感銘を覚えた。そして、最初の家庭のおじいさんとおばあさんは自ら車を運転して付舒君たちを迎えてくれ、自分たちの手書き地図を持参して彼らを連れて市内観光もした。二つ目の家庭の主人はある学校の校長先生で、中国の学生たちと仲良く交流ができるようにと、わざわざ中国語の通訳を呼んできた。みんなはいろいろな話題について自由に話しあい、歴史や政治問題にも触れた。付舒君は「このような歓談を通じて、自分が一般の日本人の歴史問題への認識を知るようになり、日本人の悔やみやおわびをしたいという気持ちもよく感じ取ることができた。交流活動は自分の日本に対する見方を変え、これらの感想を中国に持ち帰って親友や友達に伝え、中日友好の使者になりたいと思っている。

雲南省昆明第一中等学校の王吟雪さんは、訪日の際の見聞を聞かれた時に嬉しそうな顔をしていた。王さんが明るくて、教養もあることを見て、彼女を迎えた日本の「お母さん」は自分の娘にしてもよいと思うほど好きになった。王吟雪さんは「この家庭の子供たちはみんな中国に行ったことがあり、中国に厚い思い入れがあり、自分はこの家庭でまるで自分の家にいるような温かさを感じた」と話してくれた。また、数日間のお付き合いだけであったが、王吟雪さんがこの家庭の人たちと非常に仲良くなり、お別れの際には日本のお母さんはおなごり惜しそうに涙を流していた。

南昌市第二中等学校の胡沛光君は、この数日間の交流を通じて、以前日本と言う国に対する自分の考えが大きく変わったと言っている。交流を通じて、中日関係を考え直してみることができた。戦後60年を経て、日本人もかなり変わっており、われわれは60年前の目で現在の日本を見るべきではない。中日の間に50年間の対立はあったが、今後の500年は世々代々友好的に付き合っていくべきだと自分の感想を語った。

南寧市第三中等学校の蒋園君は日本に来る前もどんなことがあっても、中日両国の国民は仲良く付き合っていくべきだと中日関係に対して楽観的な見方を持っていたにもかかわらず、日本に行ってから、日本の一般の人々の熱意は彼女の想像以上のものだったと語っている。

北京第四中等学校の周珂さんは話し好きな子である。彼女は日本の都会の清潔さと日本人の熱意を今でも忘れられないと言っている。日本人は彼女から中国語を習い、翌日の朝、中国語で挨拶をしてくれた時、人間の温かさを感じて非常に感動した。また周珂さんは貴重なプレゼントを貰った。それは和服だった。彼女は、日本の国民はあたたかく親切な人たちで、中国に対して善意を持ち、また申し訳なかったという気持ちを十分持っているし、中日両国は戦争の影から脱出すべきであり、両国の国民は互いに敵を抱いてはいけないと語った。

短い訪問だったが、交流によって学生たちは日本に対する認識を改めることになった。また日本の国民にとって改めて中国を理解することになった。このような近い距離の交流によって、両国の若者の相互理解が深められ、中日間の友好な種がすでに芽を出し、それはきっとすくすくと成長していくにちがいない。

「北京週報日本語版」2007年4月3日

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