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温家宝総理訪日  
氷を砕き、氷を溶かし、「流氷」を解氷させる

馮昭奎 (中国社会科学院日本研究所研究員)

3月16日、温家宝中国国務院総理は両会(全人代大会と全国政協会議)を取材した国内外の記者と会見した際、もし安倍首相の昨年10月の訪中が氷を砕く旅であったというならば、私は私の今年4月の訪日は「氷を溶かす」旅になることを願っていると語った。これと同時に、中国訪問中の中川秀直日本自民党幹事長と北側一雄日本公明党幹事長も中日両国が「流氷」のようなさまざまな摩擦を解消し、共通の利益の確認を通じて双方が当面の懸念していることを取り除くことを呼びかけた。

氷を砕き、氷を溶かし、「流氷」を解氷させるという言葉は当面の中日関係がこれまで5年余りの膠着状態を打ち破り、再度正常化へと向かい、引き続き両国関係の好転の勢いを強固にし、それを発展させる新しい局面をイメージとして具現したものであると言える。

戦略的次元から中日関係を見る

胡錦涛主席は何度も戦略的次元と世々代々の友好という角度から中日関係の発展を見るとともに、それを促進しなければならないことを強調した。安倍晋三首相が2006年10月中国を訪問した際に、両国のトップは「戦略的互恵関係」を発展させることを確認した。今年1月下旬に催された第7回中日外交対話も「総合的政策の対話」から「戦略的対話」へと格上げされた。これは戦略的次元から中日関係を見ることが日ましに両国トップと両国政府の共通の認識になっていることを意味している。

「戦略的次元」に立つということの最も重要な意義の1つは全局と局部の関係に正しく処理し、「流氷」のような大小さまざまな摩擦を処理する場合、努力して「局部は全局に従属するのである」という戦略的思想を貫くべきであるということである。もちろん、全局は局部を離れることはできず、重要な問題は、局部的問題を処理する際には必ず全局という観念がなければならないことである。まさに鄧小平氏が指摘したように、中日両国は友好的でなければならず、協力し合わなければならず、これは歴史が私達双方に与えた使命であり、当面の現実が私達双方に与えた使命でもある。中国で誰が政権の座にあるかを問わず、日本で誰が政権の座にあるかもとわず、すべてこの点に背くことはできない。ある時ある問題に対し、中日双方に異なる見方が存在し、ひいてはいくつかの困難が現れたとしても、それは中日友好の大局にとって、すべて一時的な、枝葉末節の事柄であり、解決できるものである。中日友好ということは「私達の間のすべての問題の重要性を超えるものである」。

戦略的次元から見て、中日友好は両国関係の「大局」であり、中日間の矛盾とぶつかり合いは局部的なものであり、一時的な問題であり、私達は故周恩来総理が打ち出した「小異を残し、大同につく」という思想で「局部」を「大局」に服従させるべきで、 「問題」のため「友好」を損ない、「小異」のため「大同」をないがしろにし、「局部」のため「大局」を覆すことはするべきではない。歴史の問題、それとも東中国海の問題などを問わず、私達はいずれもこのような基本理念で両国の友好と「両国間の問題」との関係を適切に処理すべきである。2001年からの日本の元首相の毎年の靖国神社公式参拝は、両国の矛盾を激化させ、中日の政治関係を膠着状態に陥らせた教訓を汲み取るべきである。

私達は、中国総理の7年を隔てた訪日は必ず成功し、歴史的な訪問となり、両国の指導者と広範な国民の両国関係を守る熱意はきっと両国間の堅い氷と流氷を溶かすことができ、中日関係の厳しい冬が過ぎ去り、春が訪れることを信じている。

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