急速に拡大する中国の自動車市場を目指し、日系部品メーカーの進出が加速している。2005年は企業数で前年比30%も増加。販売台数で日本を抜き世界2位の市場に躍進した中国は、海外生産拠点としても北米に迫る規模に成長している。
大手自動車メーカーの統計によると、中国で生産する日系部品メーカーは05年には計294社、04年の226社より大幅拡大。北米は横ばいの310社、欧州は152社から163社への微増にとどまっており、中国の伸びが目立つものとなっている。
トヨタ自動車、日産自動車、ホンダなど有力メーカーの現地生産増強に対応したことが最大の要因だ。
生産拠点は、広州市を中心とする広東省が73の三社と最多。以下、天津(44社)、江蘇省(43社)、上海(33社)の順。立地は、大都市のマーケットに近く、輸出入に便利な港湾がある東部沿海部に集中している。
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