遼寧省瀋陽市瀋陽路171号にあり、1926年に創立した。瀋陽故宮は中国に現存する二つの古代帝王の宮殿の一つであり、唯一の満州族の風格をもつ宮殿建築物群でもあり、建築面積は1万5000平方メートル。建築物群は後金の天命10年(1625年)に建てられ、清の太祖ヌルハチと皇太極の時代につくられた宮殿で、中には殿堂、庭園が100余り、部屋が500余りある。宮殿の東側には大政殿と十王亭、中央部には大清門、崇政殿、清寧宮、後花園などがあり、西側には乾隆の頃に新たに建てられた行宮がある。このユニークな特色のある宮殿は国務院の国の重要文化財保護指定を受けている。
博物館は敷地面積が7000平方メートル、収蔵されている文物は数万点もあり、いずれも清朝の宮廷の歴史、宮廷の生活を反映した実物や資料であり、典制文物、宗教関係の文物、書、絵画、磁器、刺しゅう、碑刻などが含まれ、そのなかには、数多くの国宝級の収蔵品もある。博物院の展観として、「清朝宮廷の原状」、「宮廷歴史文物」、「清代芸術品展」などがあり、清朝の前期の宮廷の遺物を主とし、2239点の文物、資料が展示されている。
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