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チャン族の歴史・文化の背景  
周辺観光地

●世界遺産の九寨溝

 四川省北西部の阿壩チベット族チャン族自治州九寨溝県に位置し、海抜は2000ないし4300メートル。高い山、湖沼、滝の群れをその主な特徴とし、湖、滝、灘、渓流、雪山、森林とチベット族の風情を一体に集め、原始の生態系環境の美しさ、四季折々に変える景観、豊富な動植物資源によって「世中の仙境」、「童話の世界」と誉められている。

九寨溝の原始的かつ美しい風光は主に溝口から諾日朗までの主溝および2本の支溝(則査洼溝と日則溝)という「丫」の字形を呈する区間区に分布し、面積は720平方キロ。景区内には118ヵ所の翠海(高山湖)が、17ヵ所の滝、数ヵ所の広面積の塩カル灘流および各種で稀少動植物がある。九寨溝の最も有名な見所は剣懸泉、芳草海、天鵝湖、剣竹海、パンダの海、高滝、五花海、真珠灘滝、鏡海、諾日朗滝、犀の海、樹正滝、樹正群海などがある。

九寨溝は1年中観光することができるが、最もよい観光シーズンは秋の時である。九寨溝は空気がきれいで、日光が明るく、遊覧、観光、レジャーのためのすばらしいところである。現在、九寨溝の飲食・宿泊、交通、通信事情はきわめて便利である。1982年、九寨溝は中国第一陣の国家重点風景名勝区と評定され、中国で「世界自然遺産」と「世界生物圏保護区」という二つの冠を有する有名な観光地である。2000年に国家AAAA観光地と指定されている。

●黄竜風景区

阿壩チベット族チャン族自治州松潘県、岷山の主峰である雪宝頂の北東部に位置し、主な景区の面積は700余平方キロ、黄竜溝、丹雲峡、牟尼溝などの景勝からなり、黄竜は彩池、流れと州、雪山、峡谷、森林、滝の「六つの絶品」で世に知られ、露天岩石の景観、自然風光、民族風情を一体に集める総合的風景名勝地である。

主観光区である黄竜溝にある巨大な塩カル岩石景観は現在世界で規模が最も大きく、最もよく保存されたカルスト地形である。世界で三つの「最も」――最も壮観な露天塩カル彩池群、最も大きい塩カル流れと州、最も大きい窪んだ塩カル壁がある。塩カル彩池は黄竜の最も主要な景観であり、黄竜の彩池は全部で8ヵ所、2300余りがあり、彩池が幾重にも相連なって、高いところから低いところへ、段々畑の形を呈して並んでいる。黄竜の彩池を「カラー池」と呼ばれている。カラー池の水はだんだん上にあふれ、せき止めのないところを坂に沿って流れ落ち、黄竜のまた一つの景観――塩カル流れと州を形成している。その主体部分は全長2500メートル、幅30-170メートル。

カルシウムの流れは傾斜起伏する溝谷の間を、陽射しの下で黄金色の流砂のように流れ落ち、「金沙がいっぱいに広がる」美しい景観を形成している。

1982年、黄竜は国家クラス重点風景名勝区、1991年、「中国観光勝地ベスト40」と指定され、1992年、正式に「世界自然遺産」に登録され、2000年、「世界人と生物圏保護区」に組み入れられ、2002年、「緑の地球」(Green Globe21)と指定されている。同時に国家AAAA観光地でもあり、中国で同時に三つの国際桂冠をもつ最高級の風景名勝区となっている。

 

●臥竜自然保護区

汶川県に位置し、臥竜、耿達の二つの郷がを含まれている。同保護区は東西の長さが52キロ、南北の幅が62キロ。臥竜保護区は邛崍山脈の東麓、青海・チベット高原の四川盆地へ移行する高山峡谷地帯にあり、5000メートル以上の高山が101あり、最高峰の四姑娘山が海抜6250メートル。ここは山峰が重なり、雲と霧が漂い、原始林、次生灌木林、ヤダケ林が青々と生い茂っている。保護区内にはいろいろな植物は3、4千種あり、四川ベニスギ、金銭槭など貴重な植物があり、各種の獣類は50余種、鳥類は300余種、国家保護類の稀少動物は29種に達する。

臥竜自然保護区は稀少野生動物パンダが生存し、繁殖する理想的なところで、「パンダの里」、「珍しい生物遺伝子バンク」、「天然動物・植物園」で内外に知られている。ここの地形は高くて湿めっぽく、パンダの主食物――ヤダケとカバ楺竹の生長に適宜している。臥竜自然保護区は国連国際生物圏保護区と指定され、パンダ研究センターとパンダ野外生態観察ステーションが設けられている。現在、臥竜自然保護区で開発された観光スポット地は、動物・植物標本館、地元の植物標本2170号、鳥類標本225号、獣類56号、昆虫700号、魚類6号、水陸両生爬虫類17号があり、6つの実験室をもつ核桃坪パンダ飼育繁殖場と世界唯一のパンダ研究センターは、パンダの観賞、研究をするいいところである。このほか、英雄溝、銀場溝などの見所地があり、景色が美しく、たまには野生パンダをみることがある。

●世界遺産の青城山

四川省都江堰市の南西15キロのところに位置し、中国が公表した第1陣の風景名勝地の一つである。青城山は岷山雪峰を背にし、川西平原に向き、周りは峰々に囲まれ、形は城郭に似ている。林が奥深くて木が密生し、四季を通じて常緑である。頂上へ行くには1000余りの階段を登らなければならない。今は完全な形で数十ヵ所の道教の寺が保存され、大量の古代文物と近代名家の筆跡が収蔵されている。主な見所は建福宮、上清宮、天師洞などがある。

青城山は中国の道教の重要な発祥地で、道教の名山である。山の上にある道教の寺は天師洞を中心に、建福宮、上清宮、祖師殿、円明宮、老君閣、玉清宮、朝日洞など10カ所がある。現存されている建築は清の光緒年間(1888年)に再建されたもので、三重の正殿があり、それぞれ道教の有名人とさまざまな神様を祭っており、殿内の柱の上に394文字の対聯が書かれ、「青城一絶」と呼ばれている。天然図画坊は竜居山牌坊崗の尾根に位置し、十角・二重式の亭閣で、清の光緒年間(1875-1909年)に建てられたものである。ここは景色が美しく、まるで絵の中に身を置くように感じられることから「天然図画」と呼ばれている。

これらの建物は道家の自然を求める思想を十分に体現し、中軸線に沿って対称的に築くという伝統的建築方法を採用し、そして地形によって巧みに建物を作り上げる。建築装飾の面でも、道教の吉祥・長寿を求め、仙人になりたい思想を反映し、中国古代の道教の哲学思想を深く研究する上で、重要な歴史的かつ芸術的価値を持っている。青城山は千百年にわたる、生きている道教「博物館」であると言える。

アドレス 都江堰市南西部

電話 8628-87288159

URL www.qcs.cn/qceip

「北京週報日本語版」 資料

 

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