
食生活については、チャン族地域の南部は北部と大きく異なっている。南部は長い間漢族の影響を受けて来たため、四川省の北西地域の漢族住民とほぼ同じスタイルとなっている。北部は主食を米でなく麺類蕎麦類を中心としている。
また料理の種類が南部よりはるかに少なく、手間がかかる料理はめったにつくらない。 両地域ともタンパク質 の供給源はおもに燻製豚肉と干した羊肉に頼り、脂肪質は常備している豚と羊の脂肪部分を使っている。野菜に関しては、自然条件に恵まれず、生産量も種類も少ないため、冬の野菜摂取は一段と厳しいものになる。アルコール類は、南部の羌族が高い度数の蒸留酒を好のむのに対し、北部の羌族は自家製の裸麦の発酵酒を飲む。南部の人たちもこの発酵酒を好むが、自家製は少ない。
「北京週報日本語版」資料
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