チャン族の民族衣装・刺繍北部地域の山奥に行くと、まだ多くの人が普段着として伝統的な民族衣装を着ている。
町ではときたま民族衣装を着ている人を見かけることもあるが、数年前ほど多くは見られない。
現在のチャン族の地域では、国道両側の町と区政府、郷政府がある町では老若男女問わず、服装の漢化がかなり進んでいる。 山奥の村での服装の変化は(茂県赤不蘇区近辺の標高2500Mの山腹にある栄紅村を例として)子供を含めすべての男性が伝統服装を着用しておらず、女性だけが伝統服を着用。女子就学児童は学校に行くときだけ伝統服を着用。
チャン族の娘なら、誰でもチャン族刺繍の技術を持っている。そうでないと、男性から見くびられてしまいます。嫁に行くとき、娘たちは必ず美しい花嫁衣裳を数着刺繍し、『雲雲鞋』と靴の中敷きを作ります」(「雲雲鞋」とは娘が恋人に送る手作りの布靴。靴の表面には、ロマンチックな意味を込めた雲の模様の刺繍が施されている)。
チャン族の刺繍は、クロスステッチ、刺し子縫い、うずまき状の刺繍などの手法に分けられ、チャン族女性の賢さと知恵を示している。またこの技術は次第に民間の工芸美術専門家の注目するところとなっている。街頭や民家の出入り口などでは、刺繍する女性の姿はそこかしこに見ることができる。
「 北京週報日本語版」「人民中国」資料
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