◆地理的位置
四川省西北部に位置し、成都平原に近い。北は青海省、甘粛省と接し、西と南はそれぞれ成都市、綿陽市、徳陽市、雅安市、カンゼ・チベット族自治州と接する。自治州内には、標高4000mから5000m以上に達する岷山山脈がそびえ、岷江など長江水系の多数の大河が発し南へ流れる。北部では黄河水系の川が草原を流れる。
◆居住地域
チャン族は四川省アバ・チベット族チャン族自治州内の茂県・汶川・理県および松潘地区、さらに綿陽市内の北川チャン族自治県に集住している。主に四川省阿はチベット族・チャン族自治州およびその付近の地区に居住しており、その他は漢、チベット、回などの民族とともに暮らしている。
◆人口
1964年の中国全国第1回人口調査による統計では、人口は48,261人である(州全体の人口の9.98%を占める)。2000年の第5次全国人口普查統計においては306,072人に達している。2008年の四川大地震で激しい被害を被った。
◆ 言語
チャン語を使い、この言葉は漢・チベット語系、チベット、ミャンマ語族、チャン語派に属する。南北の2種類の方言があり、一つの方言は5つの地方の言葉に分かれている。チャン族の人たちのほとんどは漢語に通じている。チャン族には自民族の文字がなく長年、漢語の文字を使っている。
「 北京週報日本語版」資料
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