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上海、万博の準備は万端
第41回万国博覧会が間もなく上海で開催される。8年間にわたる念入りな準備を経て、上海はすっかり国際基準にかなった都市へと変貌した。人文環境、サービスのレベル、近代的な会場施設と上海独特の風情との融合は、上海万博がきっとすばらしい世界の祭典となることを予感させる。
  最も注目される上海万博パークの建設はラスト・スパートに入った。パーク内では、様々なスタイルの各国のパビリオンがおおよそ完工し、人々を驚かせるほど目新しくて綺麗な建物が、最初の設計図から現実のものに変わった。パーク全体を貫く「万博軸」(万博会場メインストリート)の建造物では、ライトアップテストが行なわれている。
 
市民が語る万博あれこれ

浦東地区と浦西地区で出会った上海市民は、年配者であろうと、若者であろうと、生粋の上海人であろうと、よその土地から上海に転居した新市民であろうと、身分と職業がそれぞれ違っていても、万博と言うと、みな興味津津だった。上海は全世界に向かって腕を広げている。

確かに人々の言う通りだ。上海は国際化に向かって進んでおり、上海は中国の上海であり、世界の上海でもある。上海はもう準備万端、上海市民も準備万端だ。世界各地の人々が初夏の上海を訪れ、万博の素晴らしさをともに楽しんでもらえることを願っている。

鄭暁川さん(国泰君安証券所従業員)
まもなく開幕する上海万博は、北京五輪に続く中国最大の出来事だ。上海はこのために数年間にわたる準備をしてきた。交通手段では、地下鉄6、7、8号線を新たに建設し、2号線を延長した。万博パークは上海市郊外に建てられたが、同市の各方向とつながる都市鉄道があるため、たいへん便利だ。上海市政府は万博を無事に開催できるように、人文環境整備でPRしたり、指導したりして、市民の意識が改善した。例えば、浦西の旧市街区に住む市民は昔からパジャマを着て街をぶらつく習慣を持っていた。だが、現在、こうした現象はあまり見掛けなくなった。ボランティアたちが主な公共の場所で、文明都市の市民が持つべき良好な生活習慣について宣伝を繰り返したからだ。私の母はもう年を取っているが、この間1人で都市鉄道に乗った時、母の手提げ袋を持ってくれたり、並んで乗車券を買ってくれたりするボランティアがおり、老人にやさしい思いやりのある社会になってきた。万博の開催は、第3次産業の発展を大きく促すと思う。ホテル業は最大の受益者であり、次は商業と飲食業だと言われている。新しい上海市民であり、80後(80年代に生まれた人)でもある私は、生まれて初めて購入した住宅が万博パークの近くにある。現在、地下鉄6号線と中環線の開通によって、通勤も出張もずっと便利になった。今年はさらに嬉しいことに「万博べビー」が生まれたので、今後の生活はいっそう幸せになることを望んでいる。
仲娜さん(外資企業の仕入れ担当役員)

大学に入ってから今まで、上海で10年間を過ごした。ここはもう第2の故郷となっている。うれしいことに、今年は万博が開催される。この機会を借りて世界に上海の姿を見せることができてうれしい。改革・開放後の中国で、最も著しい発展を遂げたのは上海だ。上海万博は、国内外の見学者に上海の変化と成果を身をもって感じ取ってもらうプラットフォームを提供し、普通の上海市民も万博の準備作業から得るものがあった。また、都市鉄道の開通で、通勤時間が短縮された。私個人の話だと、両親と友達はみな故里の浙江省にいて、ほとんど外国に行ったことがない。万博期間に、彼らを上海に招き、万博という「小さな世界」を回って、異国のことを楽しんでもらいたい。私は旅行が好きで、出国すると、必ず外国人に上海万博を紹介し、2010年に上海を訪れ、中国の発展を見てほしいと勧めている。また、上海万博は未来の情景や新しい科学技術、新たな概念を展示しているので、万博見学を通じて、世界の人々に将来の中国と今後の上海を知ってもらいたい。

趙雪平さん(外資企業調達部職員)

上海に来てまもなく10年になる。政府は万博建設に多くの資源や人、物を投入して、都市の様相が大きく変わった。上海市民のこの面での感慨はひとしおだ。外資系企業に勤め、よく出国していて気づいたのだが、外国人の大多数が中国へ来たことがなく、中国を知らない。上海万博は外国人が中国を知り、中国人を知り、上海を知るよいチャンスだ。上海は準備を整えた。万博によって、上海の影響力が向上した。それにつれて、国内外の投資も誘致されてきた。それと同時に、物価も上昇した。住宅を購入したい私にとって、住宅価格の値上がりが万博のもたらした唯一の不利な事だ。

茅中元さん(上海「天天新報」記者)

上海の準備はもうすべて整った。メディア従事者の私はこのことを誇りに感じている。仕事の関係で、常に取材しているが、万博が上海にもたらした最も大きな変化は都市施設だけでなく、それより人文環境の変化がもっと多いと思っている。上海の市民や、上海の文化的雰囲気が変わっている。人々がよく言うように、上海は中国の上海であり、世界の上海でもある。上海の文化が世界とリンクしているとますます強く感じるようになった。目にする道行く人の笑顔が増えてきて、人を思いやることも多くなっており、エスカレーターに乗る場合に意識的に右側に立つ人が増えていることがその例だ。

金波さん(龍文化投資有限公司董事長)

上海万博は身近なものだ。上海全般がさらに変わることを非常に望んでいる。上海は半年にわたって外国人参観者を受け入れることになっており、都市外観の美化と市民生活の改善にプラスの影響を与えると思っている。万博を通じて、「経済のオリンピック」と呼ばれる万博の豊富な一面が示されるだけでなく、「より良い都市、より良い生活」という万博のメインテーマも表現されることを願っている。上海で長年暮らしてきて、居住条件の大変化をこの目で見てきた。万博の準備作業の実施によって、交通機関と文化施設がますます完備し、市民生活がますます幸せになり、さらに現代化されている。

于強さん(中国作家協会会員)

私は韓国の大田万博と日本の愛知万博を見学したことがある。万博はほんとうに立ち去りがたく帰るのを忘れるほど素晴らしいもので、もし中国でも万博が開催できたらとの夢を持っていた。今、この夢が実現した。中国人として、上海人として、誇りに思っている。万博は中国文化の豊かさを示すプラットフォームとなり、中国の改革・開放の飛躍的な発展を展示するショーケースともなる。外国人が万博を通じて中国のことをより多く知ることができる。「より良い都市、より良い生活」という万博のメインテーマは、創意のある、チャレンジ的なものであり、現実の意義をも持っている。今世界で都市化が進んでおり、各国とも多くの問題に直面している。上海はこのメインテーマで工夫に工夫を重ね、それをパビリオンの設計と建設の各方面で徹底させ、環境保全、省エネ、人と自然の調和を体現し、人々に都市の発展方向を指し示し、将来の都市の青写真を描いてみせた。上海万博はきっと素晴らしいものとなると思う。その成功を祈っている。

銭玫華さん(上海ニューヨーカー服装有限公司従業員)

上海万博に非常に関心を持っている。万博がわれわれにとって大きなビジネスチャンスとなるからだ。われわれは万博のためによりよいサービスを提供するほか、どんな場合に着ても着心地がよい服を作り、われわれがデザインした服で流行をリードし、上品でファッショナブルな気品を体現し、万博の参観者が満足した気持ちで帰ってもらえるようにしたい。

稲見春男さん (上海ニッキー時装有限公司総経理)

2010年5月1日、上海万博を迎える。1964年、東京はオリンピックを催し、1970年、大阪は万博を開催した。あの時の日本は高度成長期にあった。大阪万博で出品された「月の石」(米アポロ11号宇宙船が月から持ち帰った石)が世界を驚かせた。技術を発展させさえすれば、人間の夢が実現できると多くの人が信じるようになった。上海万博の開催時期の経済状況はちょうど日本の万博開催時期のそれと似通っており、中国経済は高成長を保っている時期だ。中国は世界経済の発展をけん引する国となっており、未知の世界を紹介する一方で、世界経済を不景気から脱するよう導いてくれるに違いないと思っている。

(本誌記者 張 靖 張毓英)
 
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