『北京週報』　1949年の新中国の建国以降、西安市の性格と規模にはどんな変化が生じたのか？前後してどのように大規模な都市建設の企画を行ったのか？

孫　解放後、西安市が編成した4回の総合企画を通じて、次のような都市の性格における変化を見てとることができる。

1950年代に最初の西安市の総合企画（1954-1972）が編成された。この企画で確定された都市の規模は、中心市街区は131平方キロ、人口は120万人であった。都市の性格は「小型精密機械製造及び紡績を主とする工業都市であった」。企画は現状をよりどころとしながら、合理的に都市の機能区の分布を確定した――中央部は商業貿易居住区、南郊外区は文教区、北郊外区は重要遺跡保護区と倉庫貯蔵区、東郊外区は紡績シティー、西郊外区は電力工業シティーであった。企画の実施によって西安の現代化都市のヒナ形が形成され、それ以後の西安の健全で秩序のある発展にとっての望ましい基盤が打ち固められた。

1980年代に2つ目の西安市の総合企画（1980―2000）が編成された。企画で確定された都市の規模は、中心市街区の面積は162平方キロ、人口は180万人。都市の性格は、「西安は古城の姿を保ち、軽工業・紡績工業、機械工業を主とし、科学、文化教育、観光事業が発達した社会主義の現代化都市に築き上げる」と定められた。同企画はまた「唐代（618―907）の長安城（今の西安市）の雄大な規模を提示し、明（1368－1644）・清（1616－1911）時代の西安の整然とした構造を保ち、周・秦・漢・唐時代の重要な遺跡を保護する」という古城保護原則を確定し、この歴史文化の著名な都市を保護するためよりいっそう力を入れることになった。この総合企画の実施は、西安市の世界の著名な古都としての位置づけを打ち固め、西安の中国の西部地域の超大型都市と陝西省の省都都市としての枠組みを逐次構築することになった。

1990年代に3つ目の西安市の総合企画（1995―2010）が編成された。企画で確定された都市の規模は、2010年までに、中心市街区の人口は310万人にコントロールされ、都市の面積は275平方キロ、中心市街区の面積は175平方キロというものであった。都市の性格は、「世界で著名な歴史的名城、中国の重要な科学研究、大学教育およびハイテク産業の基地、中国北部の中西部地域と甘粛省の蘭州―江蘇省の連雲港鉄道および蘭州―新疆ウイグル自治区のウルムチ鉄道を結び付ける最大規模の中心都市、陝西省の省都」ということであった。「古城を保護し、密度を下げ、規模をコントロールし、土地を節約し、環境を最適化させ、ブロックを発展させ、インフラ建設を先行させ、中心部を改善する」原則にのっとって、「中心グループ、周辺ブロック、軸に沿ったスポットの配置、ベルト状の発展」を特色とする都市構造の配置を形成し、中心都市が「大きなケーキを作る」ように無秩序に拡大することを防ぎ、都市を多中心モデルへ発展させるよう導いた。当該企画の実施は西安市を輸出志向型の現代化都市に築き上げるために望ましい基礎を打ち固めた。

2008年に国務院に認可された西安市の4つ目の総合企画（2008―2020）で定められた西安市の性格は、陝西省の省都、国の重要な科学研究・教育・工業基地、中国西部地域の重要な中心都市、国の歴史文化の名城、そして歴史文化の特色をもつ現代都市に逐次築き上げるというものである。

都市の特色は、古代文明と現代文明がコントラストをなし、旧市街区と新市街区がそれぞれ自らの風采を示し、人文資源とエコ資源を互いによりどころとし合うというものである。

都市の規模は、2020年までに、西安市の総人口は1070.78万人、そのうち都市部の人口は850.67万人になるというものである。

「北京週報日本語版」2009年9月25日