今回の国慶節の閲兵式でひときわ大きな注目を集めているのが、国産戦闘機を操縦し、天安門上空で編隊を組んだりスモークを出したりする飛行に、中国初の女性戦闘機パイロット16人が参加することだ。
新中国初の女性戦闘機パイロット
この16人は第8期の女性パイロット訓練生で、2005年に高卒者20万人の中から選ばれた。そして空軍航空大学で28カ月の基礎教育、落下傘降下、野外生存訓練を行い、空軍第1飛行学院で6カ月83時間の初級訓練機の飛行訓練、空軍第3飛行学院で10カ月135時間の戦闘機高級機訓練機の飛行訓練を経験してきた。
1951年から中国空軍は合わせて7期の女性パイロットを育成してきたが、全員、輸送機のパイロットだった。この16人は中国初の女性戦闘機パイロットであり、中国も米国やイギリスなどに引き続いて、女性戦闘機パイロットを育成する国になった。
多くの「初」を記録
特級パイロットで空軍某飛行学院の姜明副院長は「女性の戦闘機パイロットを育成できるのは、その国の航空工業があるレベルに達したことや、中国のパイロットの選抜や訓練体制の飛躍的な発展を示している」と話す。
「中国初の女性戦闘機パイロット、閲兵式で天安門上空を飛ぶ初の女性戦闘機パイロットなど、この16人は多くの『初』を記録している。彼女たちの飛行生活にとって閲兵式参加の意義は大きい」と言うのは王保群政治委員だ。
女性パイロットの長所
空軍航空医学研究所訓練科学研究部の耿喜臣副部長によると、女性パイロットは力不足など劣る点もあるが、感情が細やかで動きが安定しており、規範通りに操縦するなどの長所があるという。また米国やロシアなどの女性戦闘機パイロットは、武器の操縦や精密計器の使用、地形の識別などにおいて男性パイロットよりも優れた行動をとることが分かっている。
年末には作戦部隊へ
閲兵式の参加後、16人は年末に作戦部隊に入り、本当の意味での戦闘機操縦の試練を経験する。姜明副院長は「彼女たちの多くは順調に第3世代の戦闘機を操縦することができるだろう。輸送機師団ではすでに女性師団長が誕生しているが、彼女たちの中からも最初の女性戦闘機の師団長が生まれることを期待している」と話す。
「チャイナネット」 2009年9月11日 |