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60年の成果
中国の工業製品、210種で生産トップに

 

毛沢東は1949年、河北省の農村・西柏坡で行った報告で、「中国の近代的な工業は国民経済の10%前後を占めているにすぎず、農業と手工業が90%前後を占めている」と語った。建国当初の中国工業の弱さがうかがえるエピソードと言える。「中国新聞網」が伝えた。

それから60年が過ぎた今年、社会科学院はその青書で、「中国はすでに、工業化の中期と工業近代化の初期をくぐりぬけた。ここ数年のデータが示す通り、中国のGDPに対する工業経済の貢献率は50%を超えている」との認識を示した。

工業情報化部も建国60年の発展を振り返り、「中国にはすでに、原材料・エネルギー・設備・消費財・国防科学・電子情報などの分野からなる全面的な工業体制とこれに伴う豊富な産業チェーンが整っている」とし、中国の生産量が世界一である工業製品類が210種余りにのぼることを明らかにした

▽世界に広がる「メイド・イン・チャイナ」

米国人記者のサラ・ボンジョルニさんは04年のクリスマス、受け取った39個のプレゼントのうち25個が中国製であることに気付いた。これに衝撃を受けたサラさんは中国製品なしで1年を過ごしてみようと決心した。サラさんが著した「チャイナフリー」には中国製品なしで生活するのがどれほど難しいかが描かれている。

サラさんの体験は5大陸の消費者に共通するものだろう。工業情報化部の統計によると、中国の軽工業の輸出は輸出全体の2割を占める。自転車・ミシン・電池・ビールなど100種類以上の製品の生産量は世界一となっている。家電・皮革・家具・羽毛製品・陶磁器・自転車などの国際シェアは50%以上に達する。また繊維工業は、国際競争力が最も強い中国の産業の一つだ。

90年代、世界では情報化の波が起こり、中国は、電子情報製品の世界最大の生産拠点となった。カラーテレビ・携帯電話・パソコンなどの生産量は世界トップに立っている。

重化学工業の分野では、中国の鉄鋼生産は世界の4割を占め、世界一の鉄鋼生産国となっている。また石油分留産業も世界第二の規模を誇る。化学工業製品は6万種類余りあり、多くの製品の生産量は世界一に達している。非鉄金属では10種類が7年連続で世界一となっている。レアアースの生産と輸出でも中国は世界を引っ張っている。

▽世界に利益を与える中国の発展

さまざまな製品類で世界第一の生産を誇っていることは、中国工業のまぎれもない台頭を示している。世界銀行によると、2009年の世界のGDPは、金融危機のダメージを受け、2.7%のマイナス成長となる。一方、中国経済の成長率は8%に達する見込みだ。国連は今年年初、世界経済の成長に対する中国経済の貢献率は50%に達するだろうと予想していた。

世界経済が泥沼を抜け出すエンジンに中国がなるかはまだ様子を見なければわからないが、統計局は、08年の世界経済の成長に対する中国経済の貢献率が20%に達したことを明らかにしている。

品質がよく安価な中国製品があることは、各国消費者の支出を減らしている。中国の豊かな労働力は世界に利益を与えている。

また改革開放政策は、グローバル企業の中国投資を呼んでいる。中国の輸出貿易のうち外資企業の製品は半ば以上に達している。商務部の部長を務めた薄煕来氏はかつて「『中国製』とは実は『世界製』ということだ」と指摘したことがある。

▽中国は「世界の工場」か?

19世紀初頭、工業革命を経た英国は世界の工場としての地位を築いた。20世紀の2回の世界大戦は、米国を世界の工場とした。70年代から80年代にかけては、「加工貿易」から「技術立国」に経済戦略を転換させた日本が世界の工場となった。

「世界競争中の『中国製造』」の作者である武漢大学の黄兆銀・教授は、英国・米国・日本の産業革命に対する研究を踏まえて、「中国はすでに世界の工場になったとする考え方が世間では強いようだが、これに対しては、もっとはっきりとした認識を持つことが必要だ」と語る。

黄教授によると、世界の工場となった国々にはこれまで、次のような共通の特徴があった。(1)その製造規模と製造能力が世界の商品の生産量と価格を左右できるほどになっている。(2)世界の製造センターであるとともに世界のイノベーションセンターでもある。(3)国際金融センターの出現をしばしば伴う。(4)世界的な競争力を持つグローバル企業が出現する。

中国は、世界の産業移転を契機として、工業品の生産大国となることができた。だが産業チェーンのなかでは製造段階を占めるにすぎない。設計と販売は先進国が握っており、中国が得ている利益は10%に満たない。中国は核心技術も持っていないし、発言権も小さい。黄教授によると、中国の加工貿易は6割以上に達している。中国は世界の加工工場とは言えても、本当の「世界の工場」になるにはまだ距離がある。

「人民網日本語版」2009年8月24日

 

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