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印刷術の今昔  
印刷術の今昔

                

 古代の印刷術を現在の印刷術を比較した場合、四大発明のなかでは最も継承性のないものかもしれない。現代印刷術はすでに光、そして電気の時代に入ってちるからだ。

中国で最も早く出現したのは木版印刷。およそ1世紀前後のことだ。文字の書かれた面を木版に張り付けた後、文字を刻む。印刷する際には、刷毛に墨汁をさっと含ませて、均質に板面に塗り、注意深く紙を板面にかぶせ、刷毛で軽く紙を擦れば、文字や図画が印字される。

木版印刷は一版で数百部あるいは数千部の書を印刷することができるため、文化の伝達に非常に大きな役割を果たした。だが、刻板に時間と手間がかかり、大書の場合は往々にして数年の時間を費やし、また版の保存のために広い場所を占め、しかも常に変形、虫食い、腐食や損傷するため、印刷量が少なく増刷する必要のない書は、版はすぐに廃棄物となってしまう。また誤字や脱字を発見しても、訂正するのが非常に難しいことから、版全体を改めて印刷しなければならない。

1004-1048年、畢昇という刻字の労働者が、きめの細かい粘性のある泥状粘土を方形柱状にし、上面に1つの文字を逆に刻み、それをかまどで焼成して活字にした。文の内容に沿って、文字を順に並べ、鉄のフレームに並べて印版をつくり、さらに加熱して平らに押さえ付ければ、印刷できる。印刷が終わり活字を取り外せば、次回も使用することができる。

後に中国には木活字や金属活字、泥土活字などが出現し、活字印刷は改善されていく。

史書の記載によれば、日本と朝鮮に中国の木版印刷技術が伝わったのは8世紀、木活字技術はおよそ14世紀ごろに伝わり、その後に新疆やペルシア、エジプトを経てヨーロッパに伝達された。印刷術が伝わったヨーロッパでは、それまで僧侶しか高等教育を受けられなかった状況が一変。中世の長い期間にわたり低迷していた科学は急速に発展し、またルネサンスをももたらした。

中国の印刷業はレーザー写植にまで発展した。だが、数年後にはこれも時代遅れとなるだろう。デジタル技術を主体とする技術革新がすでに始まっており、コンピューターによる直接製版技術が徐々に普及しつつあるからだ。

中国印刷技術協会常務副理事長兼秘書長の張双儒氏は「現在、印刷産業の規模や生産能力、売上高ともに増大し、国民経済に占める比率も拡大し続けている。06年現在、印刷会社はおよそ10万社、従業員は約345万を数える。国民総生産(GDP)に占める割合は2%だが、10年には2.5%を超え、印刷能力でも世界第3位になるだろう」と期待を示す。

さらに張氏は「中国の印刷産業の目標は、10年までに世界の重要な印刷基地の1つになることだ」と強調した。

「北京週報日本語版」2008年8月

 

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