北京大学にある李寧08レセプションセンターで21日、「体操王子」と呼ばれる、ロサンゼルス五輪金メダリストの李寧氏が設立した李寧基金から、ドイツの体操選手オクサナ・チュソビチナさんに2万ユーロが贈呈された。この贈呈金は、チュソビチナ選手の白血病に苦しむ息子の治療に使われる。
チュソビチナ選手はすでに33歳、ドイツメディアからは「体操グランマ」と呼ばれている。北京五輪では、20歳近くも若い選手たちと競い、銀メダルという栄光を勝ち取った。
チュソビチナ選手は1992年のバルセロナ五輪に、独立国家共同体(CIS)の代表選手として参加し、女子団体で金メダルを獲得。1996年、2000年、2004年には、ウズベキスタン代表として五輪に出場した。彼女は少しでも多くの賞金を稼ぎ、白血病を患った息子の治療に充てたいという一心で、33歳という年齢まで体操を続けてきた。自分の息子に少しでもよい治療条件を整えるために、チュソビチナ選手は故郷を離れ、ドイツに移住し、この北京五輪では、ドイツ代表チームの一員として参加。
李寧氏は贈呈式の後、「本当に奇跡のようだ。私たちが共にバルセロナ五輪に参加したのは16年も前のことだ。次のロンドン五輪にも参加するのかい?」とチュソビチナ選手に聞くと、「ロンドン五輪に参加したいと思っているし、その可能性は高いわよ」と真面目に答えた。
「人民網日本語版」 2008年08月22日
|