男女とも活躍
北京五輪開幕から第9日目となった昨日(17日)、中国代表団の崔大林副団長は会見で、「中国選手代表団の、五輪前半期における成績・結果にはとても満足しており、中国が得意とする競技においてはその実力を余すところなく発揮してくれた」と述べた。五輪後半期には、中国が得意とする競技が多くないことから、中国代表団が金を狙えるチャンスは少なくなってくる。記者の、中国が金メダル獲得数国別ランキングでトップに立てるか、といった質問に対し、崔大林副団長は、「絶対に1位を守れると言える自信がない。それに、金メダル獲得数国別ランキング1位になることは、中国が五輪に参加する目標ではない」と述べた。京華時報が伝えた。
★男子選手も活躍
五輪前半期の結果・成績に対し、崔大林副団長は「みな良く頑張っている」と締めくくり、「中国代表団は、成績結果の面では、歴史的な記録を残したといえるだろう」と述べている。
崔大林副団長によると、この度の五輪において、かつて中国代表団の陰盛陽衰(女が強く男が弱い)の現象が明らかに好転している。中国選手代表団がすでに獲得しているメダル数の男女比はほぼ平均している。中国の男子選手達の活躍は目覚しく、一部の競技では大きな進歩を見せている。(編集WM)
金メダル最多」は目標にせず
五輪前半期の競技において、金メダル獲得数国別ランキングでは中国チームがずっとトップを守っている。だが、崔大林副団長は「金メダル獲得数トップ」を五輪参加の目標にはしていない、と述べている。また「今までも中国選手代表団は、具体的に金メダル獲得数で何位になるといった目標は設定したことは無い」と述べている。
崔大林副団長によると、中国が得意とする競技の多くが前半期にあったため、今のところ金メダル獲得数国別ランキングでトップの座に居る。だが、後半期の競技において、球技など中国が不得手とする競技が多くなる」と述べている。ある記者のサッカーに関する質問に対し、崔大林副団長は「女子サッカーは予選通過後すぐに日本に負け、男子サッカーは予選すらも通過できなかった。このような成績で、国民を満足させるのは無理だろう」と述べている。
崔大林副団長は、「後半期フ競技の中で、中国選手代表団が金を獲得できるチャンスは減っていくはずである。中国チームはメダル獲得総数においても、多くを期待することは難しい。これは中国のスポーツの実力を反映している」と述べている。
郎平監督などのスポーツ大使を讃える
今回の五輪において、一部の外国人コーチの指導を受けた中国選手が歴史的な成績・結果を残している。崔大林副団長によると、中国選手代表団の中の38人が、世界16カ国から招いた外国人コーチで、17競技のコーチとしてそれぞれ中国選手の指導にあたっている。これら外国人コーチがもたらした、先進の訓練方法や理念が取り入れられ、中国チームにとって大きな進歩をもたらすことができた。また、双方の国の友好や交流も深めることになった。
崔大林副団長によると、中国が1957年、初めてコーチを国外に派遣するようになって以来、123もの国や地域に、卓球、体操、飛び込みなど36競技に関わる計2547人のコーチを派遣してきた。このほか、米・女子バレーの郎平監督、米・体操の喬良監督、豪・飛び込みの侭輝監督など、一部の中国の優秀なコーチが、外国チームのコーチとして招かれ、スポーツ大使や民間大使などと称されている。彼らは中国と世界各国の選手間の交流や提携を深める役割をなし、世界のスポーツレベルの向上を推し進めた。(編集WM)
「人民網日本語版」 2008年08月18日
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