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本誌報道  
今大会、中国初の金を「持ち上げた」陳燮霞

 

本誌記者  唐 元愷

            8月9日、表彰式で金メダルを見せる中国の陳燮霞選手

すべての試技に「軽々と」成功し、重量挙げ女子48キロ級の競技の場は早くも「銀メダル争奪戦」となり、彼女のライバルは彼女自身という状況になっても、会場の観衆とテレビの前の視聴者は、最後の117キロを持ち上げたところでやっと、ホッと息をついた。

陳燮霞(チェン・シエシア)、広東娘の彼女は北京五輪大会の競技初日、スナッチ95キロ、ジャーク117キロのトータル212キロという絶対的に優勢な中で中国に今大会初の金メダルをもたらしたうえ、大会記録を更新した。

女子48キロ級は、もともと重量挙げ中国チームの得意とする種目だ。これまで19回行われたこの階級における全世界選手権大会のうち、17回の大会で中国は優勝し、しかも、ここ10年間はすべての世界選手権大会で優勝している。しかし、オリンピックでは、この階級で金メダルを獲得したことがなかった。国際重量挙げ連盟(IWF)が発表した世界ランキングによると、陳燮霞は昨年の世界選手権大会で優勝したあと、総合成績215キロで世界トップとなった。このときから、陳燮霞の北京五輪での優勝は「責務」となったようだ。

「これは私の責任です」。五輪の金メダルを獲得した陳燮霞は、インタビューに対して北京というホームグラウンドでのプレッシャーはなかったと話し、「1回ごとに、うまく持ち上げることだけを考えていた」と語った。

これより前、国家体育総局の重量挙げ・レスリング・柔道スポーツ管理センターの馬文広主任は、陳燮霞について「いつものレベルを発揮できさえすれば、五輪での金メダルを他の選手が取ることはありえない」と自信満々に語っていた。

「陳燮霞は大きな大会での経験は豊富ではないが、心理面でとても優れている」と指摘する馬文広氏は、彼女が優勝したその日がちょうど52歳の誕生日で、「最もすばらしい誕生日プレゼントをもらった」と語った。

だが、明らかに優勢であっても、重量挙げの中国チームはわずかなアクシデントにも気を払っていた。今大会の競技は午前中に行われ、これまで選手が慣れてきた午後または夜の試合とは異なるため、陳燮霞は新たに設定された時間に適応するため、練習日と休息日を調整してきた。馬文輝コーチによると、競技当日の出発時間の何分何秒にまでわたって細かく準備されていたという。「選手村に入ったあとは、送迎車の出発時間、体重測定の時間を検討し、最終的に、朝7時の送迎車で競技場へ行き、8時に体重を量ったあと、競技開始時間の10時を待つという段取りにしました」と同コーチは明かした。

入場して歓声に沸く観衆を見たとき、陳燮霞はよく大声をあげて叫ぶが、その「意味」は人々には聞き取れない。競技後、彼女はいたずらっぽい独特な笑顔で「あれは私自信の合言葉。正しい標準語で、自分に“ガンバレ”と言ってるの」と種明しをしてくれた。

中国チーム「最初の金」については、「最初でも最後でも金でさえあれば同じ」と語った。

彼女の広東の「実家」にはひっきりなしに人が訪れており、陳燮霞の両親は興奮を隠しきれないものの、相変わらず一貫して控えめだ。「いつも通りに野良仕事に出ます」と母親の梁金輝さん。

今年25歳になった陳燮霞選手は、広東省番禹大坳村の農家に生まれた。1999年、当時、広州市で重量挙げのトレーニングをしていた彼女は省チームにも選ばれず、家へ戻って野良仕事をするかどうかという苦境に直面していた。幸運なことに、苦労を厭わぬこの農家の娘さんの「天性」が、人民解放軍「八一」重量挙げチームのコーチの目に留まった。重量挙げのトレーニングは極めて辛いものだが、「この種目を選んだからには辛いなんて言えない」と陳燮霞は言う。

表彰式で身体に中国国旗をまとった陳燮霞は、会場の観衆とともに国家を斉唱した。そして、少なくとも5個の金メダルを獲得することのできる中国重量挙げチームにとってこの一幕は、今後の競技の中で繰り返し演じられる場面となるに違いない。

「北京週報日本語版」 2008年8月12日

 

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