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本誌報道  
日本の五輪金メダル獲得記録

 

ここ5回のオリンピックにおける日本チームの金メダル獲得数がずっと低迷している。1988年五輪では日本チームの金メダル獲得数は4個だけ、92、96年五輪では史上最低の3個だった。2000年五輪では上昇の兆しが見え、金メダル獲得個数が5個に上った。全世界を驚かせたのは2004年のアテネ五輪で日本チームが金メダルを一気に16個獲得し、メダル総個数が37個となったことだ。金メダル獲得数は史上最高の64年東京五輪と同じで、メダル総個数も史上最高となった。日本は一夜にしてスポーツ大国となり、金メダルのランキングでも一躍上位に立ち、ここ5回の金メダル個数はそれぞれ14個、17個、23個、15個、5個だった。

1988年五輪で日本チームは柔道、水泳、レスリングの3種目で金メダルを獲得したが、92年五輪では柔道と水泳で金メダルを獲得。96年五輪では柔道だけで3個の金メダルを獲得した。2000年五輪では日本は女子マラソンで金メダルを獲得、柔道で4個の金メダルを獲得した。柔道は日本チームが金メダルを確実に獲得できる唯一の競技種目となっている。

2004年アテネ五輪で日本チームは優位種目を披露し、陸上競技、体操、柔道、水泳、レスリングの5種目で金メダルを獲得した。金メダル獲得数の最高は柔道で、男子・女子チームの金メダル獲得数は8個だった。柔道はこれで名実ともに日本の国技となった。男子平泳ぎと女子中・長距離自由形競泳でも日本チームは頂点に立った。体操では長いこと金メダルと無縁であった後、男子団体で実質的な進歩をとげた。

柔道 日本チームのこれまでの五輪での金メダル獲得総数は114個、柔道だけでも31個になる。それにもかかわらず、日本チームが柔道で圧倒的地位を占めたことはない。日本チームは男女を問わず、各級で世界クラスの選手を有しているにもかかわらず、その他の国の超級選手と比べると必ず勝てるという確実性がない。従って、今回の五輪で日本の柔道チームが金メダルを獲得できるかどうかは判断しにくい。

日本チームの2004年五輪大会での全面的な優勝は偶然だった。2007年の柔道世界選手権大会で日本チームは3個の金メダルを獲得、それぞれ女子48㎏級の谷亮子、女子78㎏超級の塚田真希、男子100㎏超級の棟田康幸だ。2005年世界選手権大会でも同じく3個の金メダルを獲得。北京五輪では、ここ2回の世界選手権大会のチャンピオンである鈴木桂治、泉浩、谷亮子、塚田真希選手がそれぞれ強みを生かせるかどうかが金メダル獲得を決めるカギとなる。

水泳 男子競泳では欧米の選手が圧倒的地位を占めているが、北島康介選手の「平泳ぎの王者」という地位がこの5年間揺るぐことはなかった。2003年世界選手権大会で北島康介選手は100m/200m平泳ぎで優勝。2004年も2個の金メダルを獲得した。2007年世界選手権大会では200m平泳ぎで優勝、100m平泳ぎで準優勝しており、現在、200m平泳ぎの世界記録保持者だ。北島選手は平泳ぎのみの金メダル保持者だが、アジアの男子選手を代表して競泳における最強のイメージを表している。

オリンピックの新しい競技種目である女子レスリングは日本チームにとって金メダル獲得の見込みが最も大きい種目だ。前回の五輪では2個の金メダルを獲得。北京五輪の4つの女子競技種目では、72㎏級の浜口京子選手が力不足である以外は、48㎏級の伊調千春、55㎏級の吉田沙保里、63㎏級の伊調馨選手も金メダル獲得に向けて絶対的な実力を持っている。

日本人は男子体操のために非凡な貢献をしてきた。これまでの五輪における日本チームの体操での金メダル獲得数は28個で、2位である。具志堅幸司選手が現役を引退した後、日本の男子体操は低迷期に入った。冨田洋之選手の出場は日本チームの団体と個人総合における実力を大きく伸ばした。2004年アテネ五輪で日本が団体優勝したことは日本体操の実力を実証した。北京五輪では男子体操は中日対決の主戦場となるだろう。

「北京週報日本語版」2008年8月7日

 

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