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本誌報道  
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●ボランティア

北京体育大学五輪研究センターの易剣東教授によれば、ボランティアは3グループで構成される。夏季オリンピック専門のボランティアは7万人、パラリンピックは3万人。彼らは順に体力トレーニングや専門のサービスプログラムを受講しており、夏季の保健、意思疎通、医療救急などの能力をすでに備えているという。さらに、40万人の都市ボランティアがいる。地下鉄や街角で観光客の案内や相談に乗る。社会ボランティアは100万人。年齢も職業も異なるこれらボランティアは北京市内の大通りや路地の秩序維持に当たる。これほど膨大な数のボランティアチームは五輪史上でも空前。中国政府が五輪を非常に重視していることを示すものだ。

緊急救助について講師から指導を受ける北京市海淀区のオリンピック・ボランティアたち

 

40万の都市ボランティアにはそれぞれサービス拠点があり、こうした拠点は繁華街の両側に設置される。

拠点は荷物の預かりやネットサービスを提供するため、設備には防水設計が施されている。「拠点の設計理念は水立方です」。拠点施設を提供する中国モバイルの責任者はこう話す。ノートパソコンや、ネットアクセス設備、非常灯、スピーカー、万国旗(ポスターには各国の国旗を掲載。英語が理解できない場合、国旗を指差せば、ボランティアが多言語サービスセンターに連絡して支援する)、競技場案内図、医薬品、針や糸、北京地図などが用意されている。

●オリンピック村

北京オリンピック村の開村式は7月27日。205の国・地域の五輪代表団が宿泊し、名実ともに世界第一の村となる。

北京2008年オリンピック村

 

五輪の慣例から、代表団ごとに入村式が開かれる。期間は7月27日-8月7日まで。時間は約20分。それに合わせて広場では毎晩、アトラクションが行われる。演目はほぼ確定。

オリンピック村はいえば小都市のようなもの。参加する選手に食住・観光面でのサービスを提供する。レストランは大小合わせて2つ。大レストランは3つのサッカー場に相当する。同時収容可能人数はおよそ6000人で、24時間開店。中国料理、西洋料理とさまざま。小レストランでは北京の各種スナックも味わえる。中国茶館では茶道の実演も。

世界各地からの宗教信仰者の要望に応えるため、礼拝室も設置。5カ所に70-100平方メートルのプロテスタント、カトリック、仏教、イスラム教、ヒンズー教徒のための宗教活動の場所が設けられている。

主体をなす居住エリア。選手宿舎のほか、総合診療所、レストラン、多機能図書館をはじめ、娯楽センターやプール、テニスやバスケットコート、ジョギングなどの設備が整ったスポーツジムが用意されている。

選手宿舎のトイレは淡い灰色で優雅な趣がある。パラリンピック選手に配慮して、2つあるトイレのうち1つは身障者向けの設計。ブロードバンドや電話、有線テレビ、クローズドテレビのほか、赤外線防犯警報システムや指紋認証ロックも設置するなど、気軽に家族と情報の受発信が可能。費用はいずれも無料。

オリンピック村ではその他のハード設備も完備している。ショッピングセンターや銀行、郵便局、スーパーなど。また、北京医院や協和医院、積水潭医院など多くの医院が主任・副主任級の医師を派遣して24時間医療体制で臨む。

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