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易建聯(Yi Jianlian)
出 身 広東省
生年月日 1987年10月27日
身 長 211cm
体 重 108kg
2002年、選ばれて広東チームに入る。中国バスケット協会(CBA)の03-04、04-05、05-06シーズンの最優秀選手を連続して獲得。
2007年、NBAのミルウォーキー・バックスに、第1巡目の第6位で加入。 |
2007年8月、易建聯は正式にNBAのミルウォーキー・バックスに入った。そしてレギュラーシーズンの最初の五試合は先発メンバーに入り、一試合平均得点11.6点、リバウンドボール5.6を獲得した。これは、5年前に姚明が登場したときよりもさらに素晴らしいスタートだった。そこで、「中国の易建聯は次の姚明になるのではないか」と考える人も出てきた。
姚明には身長が高いという絶対有利な特徴があり、現在のNBAでもっともゲーム支配力を持つセンターの一人である。易建聯が姚明のような成績を上げることは、永久にできないだろう。なぜなら彼には姚明よりも優れた天賦の運動能力とシュート力があるものの、彼のポジションはたいていパワー・フォワード。このことから、ゲームの中でチームの中核にはなかなかなれないし、多くの場合、苦労の多い「ブルー・カラー」の仕事をしなければならないからだ。
しかし、商業的、エンターテインメント的な価値からすれば、易建聯はおそらく姚明を上回るだろう。姚明は、ゲームのときでも日常生活でも、いつも温和で篤実な印象を人に与える。しかし易建聯は、かっこよく、率直で、ダンクシュートを好む。彼のバスケットボールは、ショー的な性格が強く、これによって彼はさらにスポーツのスターらしく見え、青少年たちに認められ、受け入れられ易くなっているのだ。
易建聯は子どものころからずっと、スターという光の輪の中で暮らしてきた。12歳でバスケットボールを始め、13歳で青年ナショナルチームに入った。彼のバスケット人生は、順風満帆に見えた。
しかし、「若くして名を成す」ことによって、年齢とは釣合いのとれない圧力を受けざるを得ない。18歳になったとき易建聯は、同年代の人々といっしょに大学統一入試に参加した。試験の最中、彼が問題を考えて頭を上げるたびに、周囲からいくつもの目が自分をじっと見つめていることに気がついた。それは、易建聯の答案を盗み見るためではなく、彼の顔を盗み見るためだった。
バスケットコートでは大観衆に見られるのに慣れている易建聯だが、試験会場で「衆人環視の的」となったため、体中が緊張で動かなくなってしまった。
試験が終了した後、試験監督の先生は、易建聯の答案を受け取り、ニコニコ笑いながら「私は君たちのチームの大ファンなんだよ」と言った。易建聯はそのときのことを振り返ってこう言う。「あのとき先生にサインをしてほしいと言われないだけまだよかった。言われていたら、私はどうしてよいか、わからなかっただろう」
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