◆心斎橋、中国製品街に
訪日中、記者は東京・大阪・京都で、スーパー・家電売場・ビジネス街を訪れ、日本の一般人がどのような中国製品を購入しているか取材した。
ある調査結果によると、衣料品・家電・家具・百貨・金属・日用品から、果物・野菜等の食品に至るまで、数えきれないほどの中国製品が存在している。その多くはコストパフォーマンスが高く、実用的でシンプルだ。中には斬新かつおしゃれなデザインにより、日本人の間で高い人気を持つ商品もある。
大阪の心斎橋の両側には多くの安売り店があり、靴下・玩具・腕時計・携帯電話等の生活用品を販売している。現地のガイドは記者に対して、「心斎橋のほとんどの商品は中国製で、価格も安い。そのため多くの人がここを訪れ、連日大賑わいとなっている」と述べた。
ガイドは、「心斎橋では、化粧品店とお茶専門店で販売されている商品だけが日本製だ。日本に輸出された中国製品は、価格が安いだけでなく、高い品質を誇り、日本人消費者から喜ばれている。靴下は中国国内で販売されているものより品質が良く、長持ちする」と冗談を交えつつ語った。
◆中国製品、外国ブランドとして販売
関連の統計データによると、日本市場で販売されているパソコン・携帯電話・カメラ・プリンター・iPhoneの部品等の電化製品は、その半数が中国で生産されているという。しかしこれらの製品はロゴ無しの状態で日本に輸出されている。これらの製品は、日本やその他の国家のブランドとして販売されており、いわば「外国の皮」だけを借りているのだ。
記者は7月11日、関西地方の家電大手・ジョーシンの本社を訪れ、ジョーシン日本橋1ばん館を視察した。上新電機の担当者は、「売り場で販売されている多くの家電の部品は、すべて中国で生産されたものだが、中国ブランドの商品は取り扱っていない」と語った。
記者が「ハイアールの家電は販売していないのか」と質問すると、担当者はアクアの洗濯機と冷蔵庫を紹介し、「ハイアールが三洋電機を買収したが、当店はハイアールではなく、日本のアクアだけを取り扱っている」と述べた。アクアの洗濯機と冷蔵庫には、確かにハイアールのロゴマークがなかった。
これは中国にとってきまりが悪い、悲劇的といっても過言ではない状況だ。日本でこれほど多くの中国製品を目にしたのに、中国ブランドを目にすることはなかった。家電売場にハイアールがあると思っていたのだが、話によるとハイアールの家電は日本での売れ行きが低迷しているという。ハイアールは三洋の白物家電事業を買収し、アクアにより日本市場を開拓しようとしているのだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年8月14日
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