広東省共産党委員会の汪洋・書記(中央政治局委員)は広州で29日午後、日本貿易振興機構(ジェトロ)の石毛博行理事長と会見した。招玉芳・副省長らが同席した。地元紙「広州日報」が伝えた。
汪書記は、「日本は広東の重要な貿易パートナーのひとつです。ホンダ、日産、トヨタの日本三大自動車メーカーが広州に進出され、良好な業績を上げていらっしゃいます。日系自動車部品メーカー、取引銀行・保険会社など金融機関の投資や拠点開設も増えており、協力規模は不断に広がり、その成果は顕著になる一方です」と述べた。
汪書記はさらに、「日本は先進的技術、経営管理理念、ハイレベル人材において非常に豊かですが、広東には欠けています。広東には巨大なマーケットがあります。日本の技術・管理・人材などの利点と広東のマーケットの利点が有機的に結合すれば、強大な競争力が生まれるでしょう。双方の未来の協力において、長期的視野で、製造業合弁で得られたノウハウをサービス産業での協力に生かし、ウィンウィンを実現したく存じます」と期待を示した。
石毛理事長は、「ジェトロは今後、日本企業の広東との経済貿易協力を強力に支援し、積極的に推進します。双方が産業構造の転換とグレードアップについて研究をさらに掘り下げ、循環経済の発展などの分野での協力をベースに、人口高齢化対策・消費者安全などでの協力を、より広げたく存じます」と応えた。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年5月31日 |