温家宝総理は9日、第30回インターアクション・カウンシル(OBサミット)のため訪中した日本の福田康夫元首相と天津市内で面会した。
温総理は「2008年に胡錦濤主席が訪日した際に福田元首相と共に発表した第4の政治文書は『中日は互いに協力パートナーであり、相手国の平和的発展を支持し合うべきである』と表明した。これは中日関係の発展にとって重要な指導的意義を持つ。各分野で日本側との交流や協力を強化したい。日本側は両国間の敏感な問題を慎重、適切に処理して、中日関係を安定的、健全に発展させるべきだ」と述べた。
福田氏は東日本大震災の際の中国からの貴重な支援に謝意を表明。「日本国民の圧倒的多数は日中関係は非常に大切で、双方の利益は密接不可分だと考えている。大局的、長期的観点から相互協力を真摯に扱い、苦労して手に入れた良好な局面を大切にし、両国関係発展の正しい方向性を把握すべきだ」と述べた。
インターアクション・カウンシルは世界各国の大統領、首相経験者が個人として参加する国際的な非政府組織で、世界の平和と安全、経済振興などについて交流や協力を行うことを旨に毎年会議を開催。中国では第11回会議が1993年に上海で開催されている。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年5月10日
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