最近、日本の多くの機関で中国人の日本観光実態調査が行われている。これによると中国人観光客の一番の目的は「ショッピング」だという。アンケート対象の8割がそう答えている。日本の報道によれば、8月、中国観光客の日本での消費額(不動産投資を除く)は299億円に上り、日本の販売業全体を震災後の低迷から脱却させる牽引力となっている。中国観光客は日本消費市場拡大のに大きな貢献をしており、すでに欠かすことの出来ない中堅勢力となっている。それで日本人は積極的に歓迎せざるを得ないのだ。《日本新華僑報》が伝えた。
中国人観光客の高い消費力は日本を驚かし、また喜ばせている。7月、日本政府はより多くの中国富裕層の観光客獲得のため、中国の観光客に日本の内需不足を補填してもらおうと、大幅にビザ制度の緩和を行った。中国の観光客は日本の各界の期待を裏切らなかった。その大盤振る舞いぶりに日本人は目を丸くするばかりだ。
バブル経済から金融危機までの、この20年間、日本人はずっと財布の紐を締め続けている。海外旅行に行っても、1、2万程度の可愛らしい記念品を買うくらいだ。かつてのように湯水のように金を使い、世界を呑むような勢いはまったくない。あの頃とは違って、日本経済は衰退期にあり、各業界もすべからく不景気だ。中国富裕層は底値買いのチャンスとばかり、日本に買い物に押しかける。こうして日本旅行でショッピング中心という状況は勢いを増すばかりだ。
とは言うものの、中国はやはり発展途上の国であり、全体的にはまだ豊かとはいえない。だが、中国の金持ちの懐が軽いという意味ではない。反対に彼らの中の一部は世界経済の低迷を安値買いのチャンスと捕らえ、それがどこにあろうと買い求める。日本のある経済誌によれば、東京の高級百貨店では、日本人が値段も聞かないような高級商品を中国人観光客は買い捲っていくという。
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