日本観光庁の溝畑宏長官が北京で22日、中国メディア17社との懇談会を開催、中国人向け個人観光ビザ発給要件のさらなる緩和や中国メディアの訪日視察、中国版デビットカード「銀聯」との提携による大型買い物優待イベントについて説明し、日本観光をアピールした。溝畑長官の訪中は東日本大震災が発生して以来2度目。中国網(チャイナネット)が報じた。
「日本が安全で安心して行くことのできる観光地であることを、中国人にPRして行かなければならない。そのために日本の中央政府や地方自治体の長官らが自ら北京や上海などの大都市に出向き、懇談会を開いたり、主にアジア地区の旅行社の関係者数百名を日本に招待したりするなど、即効性のあるPR活動を行っている」と溝畑長官。
さらに溝畑長官はPRの行き届いていない面を指摘。「レディー・ガガやジャスティン・ビーバー、ポールスミスなど海外の有名な歌手が被災地の激励のため来日しコンサートなどを開いた時の宣伝効果に注目している。またみなさんの努力のおかげで、日本の航空路線も速やかに回復し、海外からの観光客も着実に戻ってきている。このほか、バレーボール・ワールドグランプリや、第43回世界体操競技選手権などが日本で開催される」とし、今後スポーツや文化などの分野と協力して日本の観光業を活性化させ、さらに多くの海外の人に日本を知ってもらい、震災復興を応援してもらう考えを示した。
日本の芸能人が観光振興で果たす役割について、溝畑長官は9月に開かれる日本の人気グループ「SMAP」の中国公演に触れ、「日本の文化をPRし日本の観光業が促進する機会になることを非常に期待している」としたほか、「『観光立国ナビゲーター』の『嵐』も宣伝ビデオを通して日本の観光を中国人にPRしている」と紹介した。
日本観光庁は日本の学校に通う留学生や日本で働く外国人が果たす役割にも注目しており、彼らが自分のブログやミニブログで自分の国の友人に日本の本当の現状を伝えてくれることを願っており、外国人にとって「安全で安心できる旅行環境を構築するため、政府と民間の協力を強め、一致して、迅速かつ正確に日本の観光業の現状を外国の方にPRするよう努力していきたい」と溝畑長官は語気を強めた。
溝畑長官は中国人観光客が日本にとって非常に重要であることを強調し、「中国は10億をゆうに超える人口を抱える大国で、市場という観点で見れば、巨大な潜在力を持っている。中国のさまざまな地域、階級、経済状況の人達が日本観光に対して異なるニーズを持っている。そのため我々はそれら異なるニーズを満たし、個人旅行にしろ、ツアー旅行にしろ、中国からの観光客が増えるよう全力を尽くしたい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2011年8月24日
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