中国環境保護部の李干傑副部長は2日、訪中した北九州市の北橋健治市長一行と面会し、より幅広い分野の協力について意見交換を行った。
李副部長はまず、環境保護部を代表して東日本大震災に見舞われた日本国民に対して深く哀悼の意を伝えるとともに、犠牲者の遺族に心からお悔みを述べた。その上で「中国はグリーン発展の道を必ず歩み、循環型経済、低炭素経済、クリーンエネルギーの発展に力を入れなければならない」と指摘。「北九州市と中国の都市の環境分野での協力はウィンウィンに繋がる。双方の努力により、この協力が成功すると信じている」と期待を寄せた。
李副部長は、中国の水資源総量の分布には不均衡があるほか、水質汚染状況が非常に深刻だと指摘した。第11次5カ年計画(2006-2010年)期間中、中国の水質汚染対策は一定の効果を上げたが、総体的な状況はなお楽観視できない。「中国の都市と北九州市が水資源利用と水質汚染対策などの分野で協力を強化することを望む」と李副部長は語った。
李副部長は「民間技術を存分に活用し、中日双方の環境保護分野での協力を深化させることは十分に重要な意義がある」と強調、「中国側は環境技術交流の提供とサービスプラットフォームを望んでおり、両国中小企業への環境保護技術の提供のため、環境保護産業協力での情報提供を推進したい」とした。
北橋市長は日本国民に対する李副部長の心遣いに感謝を述べた。今回の訪中について「主な成果は北九州市のアジア低炭素化センターと北京環境交易所の協力協議が締結されたこと」と説明。「中国環境保護部の支援の下、中国と環境保護国際協力をさらに強化し、環境保護の分野における飛躍的な進展を促したい」と語った。(編集HT)
「人民網日本語版」2011年8月3日
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