EUと日本はブリュッセルで28日、経済連携協定(EPA)交渉に入るための事前協議を早期に開始することで合意した。EUと日本はいずれも大規模な経済体であり、EPAを締結すれば世界最大の自由貿易圏が誕生することとなる。双方のEPA交渉は幅広い注目を集めている。南方日報が伝えた。
共同声明によると、EUと日本はEPAの目標と範囲をできるだけ早く確定し、非関税障壁の撤廃や、公共調達市場の開放、知的財産権保護などをめぐる見解の相違をなくすよう努力していくという。菅直人首相は、「双方のハイレベルな経済協力に期待する」と述べ、バローゾ欧州委員長は「全面的な協議を締結し、各分野の障害をなくし、双方の企業にさらなる貿易・投資のチャンスを提供していく」と述べた。
▽日本の貿易赤字、史上最低レベルに 至急刺激策が必要
東日本大震災に伴う原発事故の影響で、日本の4月の貿易赤字は4637億円に達した。日本における4月の貿易赤字は1980年以来31年ぶりとなる。アナリストは、「日本の輸出は徐々に回復すると見られるが、夏の電力不足を乗り越えるまでは、日本の生産能力は依然として大きな試練に直面している。日本の輸出が最も厳しい時期はすでに到来しているのかもしれない」との見方を示す。
金融危機の影響が最も深刻だった時期ですら、日本の貿易収支は今ほどひどい状況ではなかった。
日本財務省が発表した4月の貿易統計(速報)によると、輸出額は前年同期比12.5%減の5兆1557億円、輸入額は同8.9%増の5兆6194億円で、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4637億円の赤字だった。4月の貿易赤字は31年ぶりとなる
それより少し前に発表されたGDPデータも楽観できないものだった。日本の今年第1四半期のGDPは前年同期比3.7%減と大幅に減少し、2期連続マイナス成長となった。アナリストは、「自動車を代表とする支柱産業のサプライチェーンの切断により、日本の貿易赤字は今後も継続する可能性がある。また、夏の電力不足を乗り越えるまでは、日本の生産能力は依然として大きな試練に直面している。日本の輸出が最も厳しい時期はすでに到来しているのかもしれない」との見方を示す。
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