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中日ビジネス  
対外投資からみる日本の本当の経済力

 

中国の「左心房」に入り込む

アジアは日本にとって最も大きな海外進出拠点である。経産省のデータでも、日本の海外現地法人のアジアでの売上高は北米、南米、ヨーロッパなどの他の地域をはるかに上回っている。

また、アジア市場の形成によって、環太平洋地域はより効果的に整理統合され、多様化が進んだ。日本がこの地域で優位に立ち、経済発展の源になれるかどうかは、アジア市場を掌握できるかどうかにかかっている。そして、アジア市場の鍵は、中国なのである。

中国にとってみれば、工業生産は国民経済を牽引する心臓部であり、原材料とエネルギーの供給は新鮮な血液を受け入れる左心房のようなものだ。日本は、海外事業を利用して資源物流の血管に入り込み、中国経済の「左心房」に侵入している。巨額の利益を獲得するだけでなく、中国ひいてはアジア市場全体に影響を及ぼしているのだ。

中国が鉄鉱石の交渉で苦境に立っているが、これは日本の商社、金融、物流、工業が一つになって中国の鉄鋼市場をがんじがらめにしているためである。商船三井と日本郵船の船隊は、オーストラリア鉄鉱石の海外運輸を独占している。オーストラリアが西部大開発戦略を打ち出すと、盟友日本は積極的に参加。日本はBHPビリトンやリオ・ティントの重要資産を数多く保有している。BHPビリトンのオリンピック・ダム鉱山は今後の重要プロジェクトであり、世界で最も大きな整合型鉱山区だ。酸化ウラン(原子力産業の基本原料)の含有量は39万トンにのぼり、世界の埋蔵量の39%を占める。三井物産と三菱商事がBHPビリトンと共同で進めている北西大陸棚プロジェクトのLNG年産量は1630万トンである。

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